夏のお弁当の食中毒を防ぐ6つのコツ。梅干しは全体に散らす
気温や湿度がぐんぐん上がるこの時期、食中毒のリスクも上昇。傷まず安心して、おいしく食べられるお弁当をつくるための注意ポイントを、専門家に教えてもらいました!
傷みにくいお弁当のコツ
気温や湿度が上昇する梅雨どきは、さまざまな菌による食中毒のリスクが高まる時期です。
「食中毒の原因になる菌は、温度、湿度、時間の条件がそろうとどんどん増殖。温度は37℃ぐらいがもっとも繁殖しやすく、時間の経過とともに増えていきます。そのため、つくったあと時間がたってから食べるお弁当は、普段の食事づくり以上に気をつける必要が。さらに、今年は家庭内で新型コロナウイルスが感染するリスクもあるので、気を抜かず衛生管理をしましょう」と、食品衛生の専門家、上田成子さん。
梅雨どきでも傷みにくいのは、たとえば上の写真のようなお弁当。さらに、調理前に正しい方法で手を洗い、持ち運ぶときは保冷剤をつけるなど、準備段階から食べる直前まで、大切なポイントが。
「きちんと守り、梅雨どきも傷まないお弁当を安心して味わって」
梅干しには菌の増殖を抑制する効果が。
「ご飯の真ん中にのせるのではなく、全体に混ぜて」
おかずの汁気がご飯につくと、そこから菌が増殖。
「仕切りを使い、汁気が流れないようにしましょう」
水分の出やすい生野菜はNG。
「煮物や汁気をよくきったおひたしなど、よく加熱したものに」
おかず同士の汁気が混ざるのも、菌が増殖する原因に。おかずは1種類ずつカップなどで仕切って。
肉や魚の加熱が甘いと、食中毒の原因菌が残ってしまうことも。
「中までよく加熱しましょう」
卵の加熱が甘いとサルモネラ菌などが残ることがあるので、中までよく焼いて。半熟卵はNG。
<撮影/合田和弘 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
日本防菌防黴学会女性研究者の会代表、女子栄養大学大学院元教授、獣医学博士。専門は食中毒、衛生学などで、テレビや雑誌などにも多く出演。共著『食品の安全性
』(朝倉書店刊)ほか多数。
梅雨どきでもおいしく安心!“傷まないお弁当”のつくり方
傷みにくいお弁当のコツ
気温や湿度が上昇する梅雨どきは、さまざまな菌による食中毒のリスクが高まる時期です。
「食中毒の原因になる菌は、温度、湿度、時間の条件がそろうとどんどん増殖。温度は37℃ぐらいがもっとも繁殖しやすく、時間の経過とともに増えていきます。そのため、つくったあと時間がたってから食べるお弁当は、普段の食事づくり以上に気をつける必要が。さらに、今年は家庭内で新型コロナウイルスが感染するリスクもあるので、気を抜かず衛生管理をしましょう」と、食品衛生の専門家、上田成子さん。
「きちんと守り、梅雨どきも傷まないお弁当を安心して味わって」
POINT1:菌の増殖を抑える、梅干しを散らす
梅干しには菌の増殖を抑制する効果が。
「ご飯の真ん中にのせるのではなく、全体に混ぜて」
POINT2:ご飯とおかずの間はきちんと仕切る
おかずの汁気がご飯につくと、そこから菌が増殖。
「仕切りを使い、汁気が流れないようにしましょう」
POINT3:野菜はよく加熱したものを
水分の出やすい生野菜はNG。
「煮物や汁気をよくきったおひたしなど、よく加熱したものに」
POINT4:おかずごとにカップなどで仕切る
おかず同士の汁気が混ざるのも、菌が増殖する原因に。おかずは1種類ずつカップなどで仕切って。
POINT5:ハンバーグなどは小ぶりにして中まで加熱
肉や魚の加熱が甘いと、食中毒の原因菌が残ってしまうことも。
「中までよく加熱しましょう」
POINT6:半熟卵はNG。しっかり焼いた卵焼きに
卵の加熱が甘いとサルモネラ菌などが残ることがあるので、中までよく焼いて。半熟卵はNG。
<撮影/合田和弘 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【上田成子さん】
日本防菌防黴学会女性研究者の会代表、女子栄養大学大学院元教授、獣医学博士。専門は食中毒、衛生学などで、テレビや雑誌などにも多く出演。共著『食品の安全性
』(朝倉書店刊)ほか多数。