40代で結婚したイラストレーターの曽根愛さん。夫との日常生活でふと感じるおかしみを、漫画とテキストで紹介してもらいます。

今回は、これからの暑い時季に大活躍のアイテムについて。

これからの季節に必要な「アレ」。戸棚の奥から現れたのは…?



梅雨ですね〜。皆様いかがお過ごしでしょうか?

私は、天気予報と野生の勘を頼りに、洗濯物をいかに効率よく乾かすかに苦労している日々です。

雨にも負けず、雷にも負けず、湿気やカビにも負けず、突然のゲリラ豪雨にも負けぬ強い心で洗濯に挑んでおります。

まあ、乾燥機があればそんな妙な精神論をかまさなくてもいいんでしょうが、あいにくわが家にはありません。

雨の日は部屋干し+“アレ”が大きな力を発揮しております〜。




扇風機に限らず、年のせいか去年買ったものなどすっかり忘れていることが多々あり、恐怖です。

夏にテロっとした素材のイージーパンツをよく履くのですが、その存在を忘れてたびたび買いたし、今では3着あります(しかも全部水玉)。

白と黒のカットソー、古くなったので捨てたと思いこんでいて新たに買いたしたら、引き出しの奥から出てきたり…(しかも、別に古くなってなかった)。

三日前に好物のエビせんべいを買ったのに、今日も買ってしまった(これは食べるので問題なし)。

私だけかな〜、と、思っていたら、どうやら夫も同じように忘れっぽくなってる様子。

共有の扇風機については覚えてましたが、自分専用の扇風機は、おととし買い替えたのに、その存在をすっかり忘れていました。

あ〜あ、こうやってお互いに年をとってゆくのですね…。

なんだか労りの心が生まれた季節の変わり目なのでした。

【曽根愛】



東京都在住。イラストレーターとして、おもに書籍、雑誌で活躍。
著書に『坂の途中の小鳩荘
』(イースト・プレス)『着ていく服が見つからない 洋服選び受難女子 応援コミックエッセイ』
『実家モヤモヤ女子 応援コミックエッセイ そろそろ実家を離れたい』
(ともにKADOKAWAメディアファクトリー)