XFN-ASIAによると、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は6日、北京で開かれた金融業界のセミナーで講演し、追加利上げについて、「我々は一連の措置の結果をまだ見守っている。当面、引き締め策は取らない」とした上で、「どのような結果になるか、5月の経済指標の発表を待っている」と述べ、過去の引き締め策の効果を見極めて判断する意向を示した。

  人民銀行は4月27日に1年物の貸出金利を0.27%ポイント引き上げ5.85%とし、約1年半ぶりの利上げを実施している。また、中国政府は、6月1日から不動産市場の過熱を抑制するため、住宅の譲渡益に対する課税強化などの対策を講じ始めている。【了】