美しすぎると話題！「ブーケラーメン」を食べたら見た目よりスープの旨さに感激した！

2021年7月7日 10時51分

食楽web

　最近、よく目にするようになった「グルテンフリー」や「ヴィーガン」、「プラントベース」という言葉。日本では女性を中心に、美容や健康のために食生活に取り入れる人が多いですが、筆者もその一人。ご多分にもれず、上記の理由で定期的にグルテンフリー生活をしています。

　そんな中、最近、渋谷にプラントベースのラーメン店が出来たとの噂を聞きつけました。お店の名前は『マイラーメングラスヌードルショップ』。プラントベースとラーメンなんて、正反対にあるような2つ。しかも、絶品らしい。一体どんなものなのか気になったので、早速行ってきました。

　一見ラーメン屋さんには見えない店構え。しかし実は、ミシュラン・ビブグルマン掲載のラーメン店『麺や七彩』の店主・阪田博昭氏がプロデュースしている本格ラーメン店です。数年間の開発期間を経て生まれた良質素材の麺を使っているそうです。

　ラーメンの種類はいくつかありますが、今回注文するのは「ブーケ」というメニュー。「こんなラーメン見たことない！」と話題になっているラーメンです。

15種類以上の野菜などがトッピング！

「ブーケ」1000円（税込）。麺はグラスヌードル（グルテンフリー）orオリジナルノンフライ麺の2種類から、スープはしお、みそ、しょうゆの3種類から選べる

　運ばれてきた瞬間、これまでの「ラーメン」に対する概念が音を立てて粉々に砕け散りました。花束にしか見えないこちらは、正真正銘のラーメン。その名も「ブーケ」。麺、スープともに、動物性エキス・旨味調味料・アルコール不使用のプラントベース・ヌードルです。

　商品開発担当者によると、暗い話題が多い昨今、少し能天気で華やかな話題を提供したいと、“ブーケラーメン”を思いついたそう。。確かに、眺めているだけでも気分が上がり、明るい気持ちになりますね。

ブーケの食材は、その日によって内容が変わる

　この日使われていたのは、白ナス、赤おくら、渦巻きビーツ、スティックセニョールなど、普段スーパーなどでも見かけることがない15種類以上の野菜とエディブルフラワー（食用花）。その時期の旬の野菜や、珍しい野菜などを選んで仕入れているそうです。

茹でると緑色に変化する赤おくら

　野菜は鮮度をキープするために野菜それぞれの最適な環境を探し、その環境下で保管しているのだとか。そこまでこだわるのは、食べた人に美味しいと思ってもらいたいという気持ちに加え、「生産者のこだわりや思いを消費者へとつなぐ架け橋になりたいから」と山崎さん。口に入るその瞬間まで大切にされた野菜、食べるのがより楽しみになりました。

革新的なラーメンは、予想を覆すコク深い味だった！

　まずは、麺が見えないほどに盛り付けられた野菜から食べます。野菜は味付けなし。生、ボイル、グリルなど、それぞれの野菜が一番美味しく味わえる調理が施されています。

　どの野菜も驚くほどに瑞々しく、野菜そのものの味が濃い！　味付けの必要がありません。珍しい野菜が多いので「この野菜はどんな味だろう」と、口に運ぶたびにワクワク。食用花も今まで食べたものよりもクセがなく、花の良い香りが口いっぱいに広がります。

九州産のサツマイモと北海道産のジャガイモのでん粉を、奈良県の春雨職人にラーメン用に特殊配合してもらい製麺したこだわりのグラスヌードル（春雨麺）

　しばらく食べすすめると、麺とスープがお目見え。もっちり弾力のあるグラスヌードルは、良くある春雨とは全くの別物。スープがしっかり染みています。

　このラーメンで筆者が一番驚いたのは、インパクトが強すぎる美しいビジュアルではなく、意外性あふれるスープの美味しさ！　今回はしお味スープをチョイスしましたが、驚くほど旨味とコクが強い。たっぷり使われたゴマと九条ねぎ、そして香り高いごま油が良い仕事をしています。ヘルシーなラーメンの印象とはかけ離れた食べ応え。その秘密は「酵母エキス」にあるそうで、動物系エキスに負けないほど、ガッツリ旨味が出ていました。