名作『FF6』のパーティ、どのキャラを入れてた? 「ガウ、ウーマロ、モーグリ」「フィガロ兄弟」などの声
今も燦然と輝く、スーパーファミコンという名ハード。その素晴らしいゲーム機で、かつての子供たちの多くが熱狂したのが『ファイナルファンタジーVI(以下、FF6と表記)』だ。
『FF6』は1994年4月2日にスクウェアからリリースされたRPG。FFのナンバリングシリーズ6作目にして、スーパーファミコンでは最後に登場したゲームソフトである。
アラフォーぐらいの世代で自宅にスーファミがあった人なら、このゲームを避けて通るってことはほとんどなかったんじゃないかと思う。それぐらいの人気があった。
本作の特徴は主人公が多いという点。終盤まで操作可能な味方それぞれが主人公という群像劇テイストが取り入れられているため、最終的には誰を使って攻略するかは完全にプレイヤーの裁量にゆだねられる。
それこそ、ラスボスであるケフカとの最終決戦においても、特定のメンバーのセリフというものは特に表示されず、誰が言っても違和感のないような言葉で会話が進行する。
だからこそ、どの仲間をパーティに加えて攻略するかってところにプレイヤーの個性が発揮される。無難なタイプは終盤までティナ、セリス、ロックにエドガーかマッシュ辺りを使っていたし、ちょっと癖のある子はカイエン、リルム、セッツァー、シャドウとか。
パーティを見るだけでなんとなくそのプレイヤーの性格みたいなものが見受けられるのは結構面白いところで、よく友達のセーブデータを見せてもらったものである。(文:松本ミゾレ)
「ほうおうのまいとオートボウガン便利すぎる」
先日、5ちゃんねるに「FF6のPT何にしてた?」というスレッドが立っていた。スレ主は「ティナとロックはみんな使ってたんかな?」と書き込んでいるため、いわゆる無難なプレイを好むスタイルの持ち主だったんだろう。ティナは世界崩壊前の一番目立つ主人公だったし、ロックもイベントなどで活躍する頻度が高かったから。
また、スレ主自身は「崩壊前はずっとエドガーとマッシュを入れてた」とも。分かる分かる。序盤はMP消費なしで全体攻撃ができる戦力が頼もしいから、あの兄弟を入れてるとそれだけで安定していたし。
ここで、みんなが誰を好んで使っていたのかについて、書き込まれている意見を紹介していきたい。過去に『FF6』で遊んだ経験を持つ方は、ちょっと読みながら自分の編成していたメンバーを思い返してみてほしい。
「フィガロ兄弟がお手軽に強すぎた」
「崩壊前はずっとエドガーマッシュ入れてた ほうおうのまいとオートボウガン便利すぎる」
「ガウ ウーマロ モーグリ」
「ティナ リルム セリス ロック」
「エドガー、ゴゴ、リルム、マッシュ」
こんな感じで、まあ色々と好みが出ている。ウーマロは強いっちゃ強いんだけど、常時バーサク状態なのとモグがいないと真価を発揮できないから、北の森で恐竜相手にレベル上げするとき一番苦労したなぁ。これを好んで入れる人って、多分相当少なかったはず……。
コレクター気質のある人はガウやストラゴスを多用してたよね
『FF6』ってボスもそんな強くなくて、大半はバニシュデス戦法が効くもんだから、そういう意味では必須キャラみたいな仲間はそもそもいなかった。魔石のレベルアップボーナスを上手く使えば、レベルをある程度高くするだけで市販のファルシオンとかでも9999ダメージとか行くし。
そんな感じの「キャラ育成を頑張った人はちゃんと報われる」RPGなので、割と誰を使っていてもなんとかなる。それこそものまね士ゴゴだってレベルが高くなれば魔石の付与ボーナスなんかなくても無双できちゃう。
特に収集癖のある人って、ロックにガウやモグ、ストラゴスあたりを使いまくっていたんじゃないだろうか。ロックは「ぬすむ」でアイテム収集をすることができるし、戦力としても頼りになる。
ガウは「あばれる」で使えるモンスターの能力を集めるために(そうすると、全フィールドのモンスターとエンカウントしなければならないので結構疲れる)。ストラゴスは、青魔法をラーニングさせたいなら自然と一軍入りしがち。
そしてモグは地形によってさまざまな踊りを習得するので、特に崩壊前は「水のハーモニー」取得のため、一度レテ川に向かわないとならない。
僕も結構なコレクター気質のゲームキッズだったので、特にガウ育成には相当時間をかけた。一度、崩壊前の魔列車内でオーバーソウルという雑魚とエンカウントしていないことに、崩壊後になって気づいてしまって泣きながらやり直したこともある。
しかも今度は崩壊前の西の山でランドグリヨンとエンカウントしないまま攻略したことが、またしても崩壊後になって発覚。またやりなおし、今度こそ崩壊前のモンスターと全てエンカウントしたんだけど、その勢いが後半まで持たず、結局ガウの「あばれる」をコンプリートすることはなかった……。
話がオタク特有の自分語りに逸れてしまったが、このゲームは過去にプレイしたという人も多い。きっと今、このコラムを読んでいる方の中にも、『FF6』で遊んだ経験を持つ人は相当いるはず。ちょっと童心にかえって、子供の頃にどの4人がお気に入りメンバーだったのかについて思い返してみるのも楽しいはずだ。