気温や湿度がぐんぐん上がるこの時期、食中毒のリスクも上昇。傷まず安心して、おいしく食べられるお弁当をつくるための注意ポイントを、食品衛生の専門家・上田成子さんに教えてもらいました。


暑い時季、心配なのが、お弁当の傷み…

傷まないお弁当のコツは、水気・湿度・時間の管理がポイントに



「食中毒の原因になる菌は、温度、湿度、時間の条件がそろうとどんどん増殖します。調理前は正しい方法で手を洗い、持ち運ぶときは保冷剤をつけるなど、準備段階から食べる直前まで、気を抜かず衛生管理をしましょう」

●ご飯やおかずはしっかり冷ましてからつめる




ご飯やおかずを温かいままつめると、水蒸気がお弁当箱について菌が繁殖しやすくなります。お弁当箱につめてから冷ますのではなく、冷ましてからつめるように。

●よく加熱するのが大原則




肉や卵の加熱が甘いと食中毒の原因に。肉は小さめサイズにして中までしっかり焼いたり、卵は半熟NG、こちらもしっかり火をとおしましょう。また、ゆで野菜やおひたしの水気をしぼったり、おにぎりを握ったりする際は、直接手を触れないようにして調理しましょう。

●可能なら、食べる前にレンジ加熱を




職場に電子レンジがある場合は、加熱してから食べると安心。お弁当箱が電子レンジ対応かどうかも確認を。フタが電子レンジNGなことが多いので、その場合はラップをして。

●のっけ弁当はNG




のっけ弁当は手軽なうえに、味がご飯にしみておいしいのですが、菌が繁殖しやすくなってしまうので夏場はNG。ただし、最近はおかずとご飯を2段でつめられるタイプのお弁当箱があるので、そういうものに分けて入れ、食べる直前にご飯にのせるようにすればOKです。





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の「傷まないお弁当のつくり方」では、ほかにも、傷みにくいお弁当づくりのポイントがたくさん紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね。

<写真/合田和弘 取材・文/ESSE編集部>