トビウオの旨みがスゴい! 絶品すぎる「アゴだしからあげ」を『福まん家』(葛西)で食べてきた!
『福まん家』の「アゴだしから揚げ・プレーン」(1個・120円) | 食楽web
からあげの味付けといえば、醤油ベースか塩ベースが一般的ですが、しかし近年、だしベースのからあげが急速に増えているのにお気づきでしょうか?
だしと言ってもカツオや昆布など色々ありますが、とくに多いのがアゴだしからあげ。ご存じトビウオのだしです。脂肪分が少なく、上品な味が出るアゴは、実はからあげとかなり相性が良いんです。
そんなアゴだしからあげの名店の一つが、九州の長崎に本店を置く『福まん家』。今年の3月に東京の大泉学園に初出店しました。
東西線・葛西駅から徒歩で数分のところにあります
今回は東京の2号店となる葛西店で、そのアゴだしからあげを味わってきました。長崎・平戸のアゴや、五島列島の椿油を使った秘伝の漬けダレで味付けをしているそうで、その意味で長崎の“ご当地からあげ”とも言えそうです。
アゴだし×椿油で作った上品で強烈な旨みのからあげ
1個50g近くはありそうです
一番人気の「アゴだしから揚げ・プレーン」は、ひと口目から度肝を抜かれます。何しろアゴの旨みの攻撃力がスゴい! 思わず「うおっ!」と声を上げそうになりました。これまでアゴだしからあげは何度も食べてきた筆者ですが、ここまでアゴが強力に口の中を支配するからあげは初めて。もちろん超がつくほどの美味しさです。
味わい深い肉汁もたっぷり!
鶏肉の味わいも十分で、これとアゴが見事にタッグを組んでいる“ダブル旨み”といったところでしょう。しかもあっさりしているので、アゴの上品ですっきりした旨みがさらに引き立ちます。これは何個でも食べられそう。おかずにすれば、きっとご飯もかなり進みそうです。
甘辛いタレが旨さのトリプルパンチを演出
「九州甘醤油」(1個・130円)。甘辛いタレで美味しさ3倍!
続いてもうひと品、「九州甘醤油」もいただきました。店員さんによると、プレーンの次に人気のあるからあげなんだそうです。
これはプレーンの持つ“ダブル旨み”に加え、食欲をそそる甘辛い味がプラスされた、いわば“旨さのトリプルパンチ”を繰り出してくるからあげ。とろりとしたタレがシャリッとした食感の衣によく絡み、コク深い鶏肉と混じり合って、まさに美味しさの3段重ね。筆者的には、これが人気1位でもおかしくないんじゃないかな、と思ってしまったほどでした。
「アゴだしから揚げ・プレーン」も「九州甘醤油」も、どちも鶏肉が非常にふっくらとしていたのが印象的でした。驚いたのは、箸でつまみあげると箸が衣にめり込んでいくこと。ここまで柔らかいからあげは滅多にお目にかかれません。トビウオのだしは「顎が落ちるほどに美味しい」ことからアゴと呼ぶらしいのですが、このからあげは顎が落ちるどころか、あまりの美味しさで口角が上がりっぱなし。
余談ですが、かなり昔、筆者は葛西に住んでいたことがあります。当時はもちろん福まん家はありませんでしたが、もしあったら毎日通って引っ越さなかったかもしれません。それほどまでに魅力的なからあげでした。
●SHOP INFO
店名:福まん家・葛西店
住:東京都江戸川区中葛西3-29-4 佐藤ビル1F
TEL:03-6808-6722
営:11:00~20:00(19:45LO)
休:不定休
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。