コロナ禍で働き方改革が進み、仕事も多様化しています。パートに限らず、在宅ワークや副業も視野に入れた、これからの働き方のヒントと最新のお仕事事情を紹介します。


働きたい女性が増えています

実際どう働いている?ESSE読者のアンケート白書



かつては専業主婦が中心だったESSE読者も、令和になると共働きが主流に。働き方や家計についてアンケート調査を行いました。

●現在の職業は?





・働いている人が全体2/3に!

かつては専業主婦が中心だったESSE読者も、令和になると共働きが主流に。半数以上の人がなんらかの仕事をもつ時代になり、フルタイムで働く人も3割近くいました。

●現在働いていない人はこれからどう働きたい?





・これから働きたいと思っている人が84%も!

現在は専業主婦と答えた人のほとんどに、働きたい願望が。「コロナ禍でパートがなくなった」、「夫の残業代が減った」などの理由で、家計を助けたいと感じています。

●毎月、あとどれくらい家計を増やしたい?





・4〜10万がボリュームゾーン。プチ稼ぎ以上を求める傾向に

アンケート回答などのプチ稼ぎより、扶養控除の範囲内でできるだけ多くの稼ぎを求めている人が多数。コロナ禍以前より、経済的な切実感が増していることがうかがえます。

●読者の困りごとや不安




・資格をもっていない
・できたら在宅で働きたい
・面接が不安
・自分のアピールポイントがわからない

仕事に就くまでのステップ



オンラインで行われることも増えた面接や、履歴書提出。強みをアピールすることが好印象につながります。
しゅふJOB総研の川上敬太郎さんと、クラウドリンクスの井上亮さんにアドバイスをもらいました。

●ポイント1:暮らしのなかから強みを見つけて




仕事のブランクが長いと自信がもちにくくなりますが、主婦の経験は立派な武器。「家事やPTA活動などで培った経験のなかにも、自己アピールにつながる材料が潜んでいますよ」(川上さん)

【自分の強みの見つけ方】

暮らしで得た経験を書き出してみると、みがかれたスキルが見えてきます。

・ママ友づき合いが上手 → コミュニケーション能力が高い!

仕事で大切なコミュニケーション能力に長けていることは、ブランクを補って余りある長所。あなたの強みになっているかも。

・毎日のお弁当づくりと送迎を続けた → 気づかい力や精神力が高い!

細やかな気配りと忍耐力、持続力は、営業職や接客業に役立つ最高のスキル。家族のために働いた経験は、あなたの糧になっています。

・PTA活動をしていた → 企画・提案力がある!

小学校の行事の企画立案も、仕事の新規事業計画も同じ頭脳労働。アイデアを考え、企画・提案する力はPTA活動でもみがかれます。

・家計管理が得意 → 分析力や管理能力がある!

やりくりのスキルは社会でも重宝されること間違いなし。さらにアプリやエクセルを使いこなせれば、実務での相乗効果も。

●ポイント2:履歴書は自作した方がかえってラクに




履歴書の項目は全部埋めることが基本ですが、難しければ自作がおすすめ。「ワードでつくれば書類作成技能も見せられます。職務経歴書は、長くても3枚程度にまとめましょう」(川上さん)

●ポイント3:今まで人からほめられた部分を出す




自分の長所は案外自分ではわからないもの。「家族や友達など、人から評価されたことを思い出してみましょう。今はSNSの運用などの求人もあるので、投稿のマメさなども仕事につながる可能性があります」(井上さん)

●ポイント4:リモート面接のときはとくにコミュニケーションに注意




対面もリモートも見るポイントは同じですが、リモートではより気づかいのあるスタンスが必要。「熱意を一方的に伝えるのではなく、相手の言葉もよく聞き、確認するくらいの丁寧さが大切。言葉たらずに注意しましょう」(井上さん)

・リモートツールは一度動作の確認を

Zoomなどのオンラインツールを使うのが初めてだと、まごついてしまうことも。面接前にマイクやカメラのテストは必須。「発声やカメラ映りも確認しましょう」(川上さん)

<イラスト/多田景子 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【しゅふJOB総研 川上敬太郎さん】



主婦に特化した人材サービスのプロ。延べ3万5千件以上の『働く主婦層』の声を調査・分析し、数多くのメディア取材を受けるほか、厚生労働省委託事業検討会委員等も務める。

【クラウドリンクス 井上亮さん】



業界最大級の副業マッチングサービスを手がける。2020年1月にサービスを開始し、登録者数はすでに9000人超。神戸市初となる副業人材公募を手がけたことも話題に。