ゴールデンウィークで家にいる間に、防災への備えを確認しましょう!
家にあるもので災害時を乗りきる超・実用的アイデアを、被災体験したイラストレーター・防災士で、3児の母でもあるアベナオミさんに教えてもらいました。


あると役立つ防災グッズとは(写真はイメージです)

あると心強い防災備品。在宅避難になったときの心構えを!



小さな子どもを抱え東日本大震災で被災したイラストレーターのアベナオミさん。自身や周りの人の経験から、“おうち防災”の心得をこうアドバイスします。

●ケア用品や薬などの備えも忘れないように



「まず最初に確認するべきは、家の状況と家族の特徴。ハザードマップを見て家が被災エリアなら、避難リュックの準備を重点的に。家族に乳児や持病のある人などがいる場合は、ケア用品や薬などの備えも忘れてはいけません」

続いて必要なのは“家の片づけ”。

「ものを減らせばケガのリスクが減り、室内もあまりあれずにすむので、すぐに避難準備などに行動が移せます。また、クルマのガソリンとスマホの充電をできるだけ満タンにしておくことも大切です」

●やみくもに防災グッズをそろえる必要はない




「クルマに置いておきたいアイテム」「持ち歩くと安心なアイテム」「ローリングストックすべきアイテム」

以上を心がけつつ、あとは在宅避難の準備をしておけばOKですが、ここが「どこまで備えるか」と悩むところ。しかしアベさんいわく、「災害時に困るのは電気、ガス、水道が使えなくなることですが、意外と家にあるものでなんとかなります」とのこと。
代用が利かないトイレだけは非常用トイレの準備が必須ですが、やみくもに防災グッズをそろえる必要はないそう。

「避難所不足で避難できないこともあるので、どの家庭も在宅避難準備は必要ですが、いつ起こるかわからない災害への対策は息ぎれしがち。無理なく備えましょう」

●まずはここから!おうち防災の心得5か条



(1) ハザードマップでおうちの状況を確認しておく

(2) 薬や持病など家族の特徴をピックアップしておく

(3) 家を片づけておく

(4) クルマのガソリン、スマホの充電は満タンを心がける

(5) 代用が利かない非常用トイレは必ず用意しておく

<取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【アベナオミさん】



イラストレーター。防災士。宮城県出身、在住の3児の母で、長男が1歳のときに東日本大震災にて被災。その体験から2016年12月に防災士の資格を取得。著書に『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40
』(学研プラス刊)など。