初夏は梅仕事のシーズンです。大の梅好きで、毎年梅を使った保存食づくりをしているのが料理家・飛田和緒さんです。
「梅干しもそうですが、梅シロップも一度漬け込めば一年じゅう楽しめるので、ぜひ挑戦してほしいです」と。
初心者でも簡単にできる梅シロップのつくり方を教えてもらいました。




冷水や炭酸で割るとおいしい梅シロップ

飛田和緒さんの梅シロップ。材料はたった2つで1:1


梅シロップは冷水や炭酸で割ったり、かき氷にかけてもおいしく楽しめます。



【材料(つくりやすい分量・2Lのビン)】

・青梅 1kg

・氷砂糖 1kg

【つくり方】

(1) 青梅はよく洗って竹串でヘタを除き、梅のエキスが出やすいように何か所が串を刺して穴をあけてから、ひと晩水につける。



(2) 水気をふき取って保存袋に入れ、冷凍庫でひと晩凍らせる。



(3) 消毒したビンに梅と氷砂糖の各半量を交互に重ねるように入れてフタをし、冷暗所に置く。残った梅は再び冷凍庫へ戻す。ときどきビンを優しく揺すると、梅からエキスが出てくる。



(4) 数日たってビンに空間ができたら、残りの梅と氷砂糖を重ねて入れる。



(5) 梅がかぶるくらいにシロップができたら、一度火をとおしてから保存する。シロップは鍋に入れて火にかけ、ふつふつとしてきたら火を止める。梅は浅めの鍋に入れて梅の高さの半分まで水を注ぎ、弱火にかける。ふつふつとしてきたら、皮が破けないように注意して、動かさずに10分ほど静かに煮る。梅とシロップをビンに戻し入れる。




冷暗所で1年保存可能です。

飛田和緒さんのライフワークともいえる『保存食手帖』が令和版となって5/14に発売! 梅シロップのほか、季節の保存食がつくりやすくなった手順とともに紹介されています。また、ESSE6月号
でも一部を掲載しています。ぜひ、おうち時間を楽しんでみてください。

<撮影/広瀬貴子 取材・文/ESSE編集部>