日光山輪王寺にある国の重要文化財の仏塔から発見された貴重な資料が、寺の展示施設で一般公開されています。

一般公開されているのは儀式に使用されていたとみられる鏡2枚と密教系の経典3冊などです。

解体修理されている国の重要文化財の仏塔「相輪橖(そうりんとう)」の上部にある、「龍車(りゅうしゃ)」と呼ばれる部分から発見されました。

国家安泰などを願い全国各地に建てられた相輪橖には、これまで収蔵物に関する言い伝えはあったものの中から資料が発見されたのは初めてだということです。

発見された経典には明治8年と記されていて、三仏堂の裏手に塔が移された際に入れられたものと推測されています。

発見されたときには経典は銅箱などに入れられていて、一緒に入れられていた木札には当時の住職などの名前が記されています。

これらの資料は2月ごろに予定されている相輪橖の修理完了とともに内部に戻されるため、見られるのは6月9日までの公開期間中だけとなります。