世界中のミニチュアを展示する日光市のテーマパークでは、火事で正殿など多くが焼失した沖縄県を象徴する首里城の設置が進められています。

東武ワールドスクウェアで6日から設置が始まったのは、実物の25分の1サイズの精巧に作られた首里城です。

6日は都内から運ばれてきた首里城の建物や外壁を、およそ120平方メートルの敷地にスタッフが丁寧に設置していきました。

園内にはもともと、守礼門(しゅれいもん)だけが展示されていました。

しかし、おととしの火事で首里城が焼失してしまったことから、僅かでも元気になる力添えができればと、制作・展示を決めたということです。

本来は去年、展示を開始する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染が拡大した影響もあり見合わせていました。

総事業費およそ1億円で、去年7月から制作を始め、色塗りなど細かい手作業を通して9カ月間かけて完成させました。

世界遺産に指定されている園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)や今回改めて修復や塗装をした守礼門など形や色が忠実に再現されています。

今後、人の模型の設置などを進め、4月24日のオープンセレモニーでお披露目されます。

翌日の25日は展示を記念して入園を無料にするということです。