任期満了に伴う佐野市の市長選挙とさくら市の市長選挙が4日、告示されます。

佐野市長選挙は、現職に新人3人が挑む構図で12年ぶりの選挙戦になる見通しです。

佐野市長選挙に立候補を予定しているのは5回目の当選を目指す全国最高齢市長の岡部正英氏(82)、前の県議会議員の金子裕氏(58)、市議会議員の井川克彦氏(64)、行政書士の高際弘幸氏(64)の4人です。

いずれも自民党系で保守分裂、激戦は避けられない12年ぶりの選挙戦になりそうです。

4人とも新型コロナウイルス対応や東日本台風からの復興など災害対策を柱に掲げていますが、最大の焦点は現職の長期政権の是非です。

合併後の初代市長として、この16年を引っ張ってきた岡部氏は、5回目の当選後に次のリーダーに引き継ぐ考えを明かしています。

一方の金子氏は、2005年の市長選挙で敗れた後、2007年から県議会議員として副議長の要職を務めるなど着実に足場を固めてきました。

市議会議長の経験もある井川氏は、現職のこれまでの実績を評価しつつも組織の硬直化を指摘します。

現職の功績を評価したうえで世代交代を訴える新人2人とは異なり高際氏は多選批判を強めます。

4日に告示されるさくら市長選挙には、再選を目指す現職の花塚隆志氏(61)以外に今のところ立候補を表明している人はおらず、無投票となる可能性が高くなっています。

今月には6日に高根沢町長選挙、18日に足利市長選挙と真岡市長選挙が告示、それに3つの市町の議員選挙があります。