小山市の浅野正富市長は1日、臨時の会見を開き、市内の渡良瀬遊水地で国の天然記念物のコウノトリのひなが2年連続で誕生したと発表しました。

小山市によりますと、コウノトリのひながふ化したのは渡良瀬遊水地にある人工の巣の塔で、親鳥はオスのひかる5歳とメスのレイ1歳のペアです。

ペアは、今年2月下旬から交代で卵を温めるような様子を見せ、先月29日にはひながふ化した時にみられるエサを吐き出すような行動をしていました。

そして、翌日の30日にひな1羽が巣から頭を出す様子を初めて確認したということです。  

映像は市内に住むコウノトリの観察を続けている星野義和さんが撮影したもので、31日に市役所に報告しました。

渡良瀬遊水地での野外繁殖によるふ化はひかると別の母鳥のペアで、去年5月、東日本で初めて確認されて以降2年連続となります。

ひなの性別は来月、検体採取後にDNA鑑定で判定し、愛称は渡良瀬遊水池に隣接する4市2町で一般募集します。