元山岳部長 亡くなった8人と共に「教訓伝える」 雪崩事故4年
2017年3月、那須町で登山講習中だった大田原高校の生徒ら8人が亡くなった雪崩事故から27日で丸4年となりました。
この事故で救助された男性は消えることのない悲しみを抱えながら、雪崩から身を守るための教育を広げようとしています。
那須の雪崩事故から丸4年、27日の事故現場付近は雲一つない青空が広がっていました。
三輪浦淳和さん20歳です。
4年前のこの日、当時大田原高校山岳部の1年だった三輪浦さんは雪崩で100メートル以上流され、2時間もの間、全身が雪の中に埋まりました
自身は奇跡的に助け出されたものの、目の前で仲間8人を失いました。
「大好きな山登りを続けたい」
その後、山岳部の部長を務め、卒業後の2019年11月には、亡くなった先輩2人との約束だったアフリカ最高峰のキリマンジャロに挑戦し頂を極めました。
「二度と同じ悲劇を繰り返さないためにはどうしたらいいか」
三輪浦さんは大学で法律を学ぶ傍ら、去年1月に札幌を拠点に活動する「雪崩事故防止研究会」に入り、普及に力を入れています。
消えることのないあの日の記憶、そして仲間と一緒に歩んでいくために、事故の発生時刻に合わせて、現場付近にある一本の木の前で花を手向け、近況を報告しました。