県議会通常会議は23日、一般会計で総額1兆154億円にのぼる新年度の当初予算案など63の議案を可決し、閉会しました。

新年度予算案は「新型コロナウイルス感染症への対応」や東日本台風の被害からの復旧、復興」を柱に、一般会計で総額1兆154億円で編成され、当初予算案としては県政史上初めて1兆円を超えました。

このうち宇都宮市と芳賀町が整備を進める次世代型路面電車・LRT事業の補助金として4億5200万円を計上していますが、民意の合意形成ができていないとして民主市民クラブが補助金の全額と交通安全施設整備費のうち、およそ2億円を減額する修正案を提出しました。

この修正案は反対多数で否決され、その後、新年度の予算案は賛成多数で可決されました。

また、相馬憲一議長と山形修二副議長が1年交代の慣例に従い辞職したため、正副議長の選挙が行われました。

投票の結果、最大会派のとちぎ自民党議員会から新たな議長に那須塩原市・那須町選挙区選出で4期目の阿部寿一議員(66)が、副議長には壬生町選挙区選出で4期目の佐藤良議員(41)が選ばれました。