コロナ禍で引っ張りだこ、インクジェット複合機の売れ筋 - 古田雄介の家電トレンド通信
今回は、横浜市港北区にあるエディオン モザイクモール港北店を訪ね、A4判までの印刷に対応した家庭用インクジェット複合機（インクジェットプリンター）の売れ筋を教えてもらいました。
一回目の緊急事態宣言（2020年4〜5月）以来、リモートワークやオンライン授業の需要の高まりから、パソコンの周辺機器は全体的に売れ行きが伸び続けています。なかでも、コロナ以前と比べて売れ方が大きく変わったのがインクジェット複合機です。
同店スタッフの中島正利氏は「以前は、年末の年賀状シーズンにピークが来る季節性がありましたが、いまは通年で売れ続けています。自宅で印刷できないと仕事も授業の課題もできないということで、すぐに欲しいという方が増えていますね」と説明します。
一時期は供給が追いつかず、在庫不足で悩まされるほどだったとか。そして、今年の2月以降も新生活準備シーズンの需要が重なったことで、再び品薄傾向が見られるようになってきたそうです。
エディオン モザイクモール港北店のプリンター売り場。店頭スタッフの中島正利氏ににナビゲートしてもらった
購入を検討しているなら、早めの行動が重要そうです。下記の「プリンター複合機購入の3ポイント」を踏まえて、直近の売れ筋ランキングを見ていきましょう。
3万〜4万円の予算があれば、ニーズに合わせた最適なモデルが選べる。予算を最小限で抑えたいなら1万円でも可。
どういったものをよく印刷するのかを整理したうえで来店すると、製品を効率的に取捨選択できる。
仕事で使うなら、ランニングコストや給紙トレイの収納枚数、コピーの操作性を比較したい。
※本文と写真で掲載している価格は、2021年3月3日16:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
同率第1位：顔料ブラックで文字がきれいな6色モデル「PIXUS TS8430」
同店のプリンター売り場では、2モデルがトップを併走しているとのこと。うち1台が、キヤノンの「PIXUS TS8430」です。写真向けの染料インク5色と文書向けの顔料黒インクの6色構成を採用した高性能モデルで、価格は34,800円（税込み）でした。
「写真印刷や文書印刷、コピーなどがすべて高い次元でこなせるモデルが2トップになっています。PIXUS TS8430はそのなかでも、文書印刷やランニングコストを重視する人に選ばれる傾向がありますね」
キヤノン「PIXUS TS8430」
同率第1位：カラリオのフラッグシップ「Colorio EP-883A」
もうひとつの一番人気が、セイコーエプソンの「Colorio EP-883A」です。独立カートリッジ式を採用した6色染料インクモデルで、価格は同じく34,800円（税込み）となります。
「ハイレベルで何でもこなせるのはPIXUS TS8430と同じですが、写真印刷を重視する人に人気です。加えて、廃インク吸収パッドが別売りキット（メンテナンスボックス）で交換できるので、廃インクがらみで修理を経験したことがある人にも好まれていますね」
セイコーエプソン「Colorio EP-883A」
第3位：大量に印刷する人に人気の「EW-M752T」
エプソンの大容量インクタンクモデル「EW-M752T」が2トップに続きます。顔料ブラックと染料4色の5色構成で、ボトルを挿してインクを補充する仕様になっています。価格は43,890円（税込み）でした。
「カートリッジ型よりも印刷コストが大幅に抑えられるので、書類などを大量に印刷する人にお勧めです。ホームユース向けながらテレワークに強い仕様でもあるので、現在の状況にフィットしているところがありますね」
セイコーエプソン「EW-M752T」
第4位：ADFつきで事務用途に強い「PRIVIO DCP-J988N」
4位には、ブラザー工業の「PRIVIO DCP-J988N」がランクインしました。顔料ブラックと染料3色の4色構成で、大容量独立カートリッジ（ファーストタンク）に対応。価格は31,680円（税込み）でした。
「ランニングコストが抑えられるうえ、ADF（自動原稿送り装置）がついているので、複数枚の書類をスキャンしたりコピーしたりする使い方に便利です。家庭用の製品ながら、SOHOなどの事務作業にも強いところが好まれていますね」
ブラザー工業「PRIVIO DCP-J988N」
第5位：1万円で買える割り切りモデル「PIXUS TS5330」
5位は、キヤノンのエントリーモデル「PIXUS TS5330」です。顔料ブラックと染料3色の4色一体型カートリッジに対応し、価格は9,980円（税込み）でした。
「文書印刷主体でライトに使う人に選ばれますね。1万円ながら、コピーやスキャンもひと通りできますし、導入コストを抑えたい人に支持されています」
キヤノン「PIXUS TS5330」
はみ出し情報…A3対応モデルも4万円で買える！
インクジェット複合機の売れ筋はA4タイプですが、ホーム〜個人事務所向けのA3対応タイプも店頭に並んでいます。A3モデルで目立って売れていたのは、ブラザー工業の「PRIVIO MFC-J6983CDW」。A3印刷やA3スキャン、A3カラーファクスなどに対応し、2段の給紙トレイとA3対応のADFを備えます。価格は40,480円（税込み）。
「テレワークでA3サイズのやりとりが必要な人に良い選択肢になると思います。どうしても場所は取りますが、機能的にも十分で、価格的にもハードルは低いですしね」
ブラザー工業「PRIVIO MFC-J6983CDW」
一回目の緊急事態宣言（2020年4〜5月）以来、リモートワークやオンライン授業の需要の高まりから、パソコンの周辺機器は全体的に売れ行きが伸び続けています。なかでも、コロナ以前と比べて売れ方が大きく変わったのがインクジェット複合機です。
一時期は供給が追いつかず、在庫不足で悩まされるほどだったとか。そして、今年の2月以降も新生活準備シーズンの需要が重なったことで、再び品薄傾向が見られるようになってきたそうです。
購入を検討しているなら、早めの行動が重要そうです。下記の「プリンター複合機購入の3ポイント」を踏まえて、直近の売れ筋ランキングを見ていきましょう。
3万〜4万円の予算があれば、ニーズに合わせた最適なモデルが選べる。予算を最小限で抑えたいなら1万円でも可。
どういったものをよく印刷するのかを整理したうえで来店すると、製品を効率的に取捨選択できる。
仕事で使うなら、ランニングコストや給紙トレイの収納枚数、コピーの操作性を比較したい。
※本文と写真で掲載している価格は、2021年3月3日16:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。
同率第1位：顔料ブラックで文字がきれいな6色モデル「PIXUS TS8430」
同店のプリンター売り場では、2モデルがトップを併走しているとのこと。うち1台が、キヤノンの「PIXUS TS8430」です。写真向けの染料インク5色と文書向けの顔料黒インクの6色構成を採用した高性能モデルで、価格は34,800円（税込み）でした。
「写真印刷や文書印刷、コピーなどがすべて高い次元でこなせるモデルが2トップになっています。PIXUS TS8430はそのなかでも、文書印刷やランニングコストを重視する人に選ばれる傾向がありますね」
同率第1位：カラリオのフラッグシップ「Colorio EP-883A」
もうひとつの一番人気が、セイコーエプソンの「Colorio EP-883A」です。独立カートリッジ式を採用した6色染料インクモデルで、価格は同じく34,800円（税込み）となります。
「ハイレベルで何でもこなせるのはPIXUS TS8430と同じですが、写真印刷を重視する人に人気です。加えて、廃インク吸収パッドが別売りキット（メンテナンスボックス）で交換できるので、廃インクがらみで修理を経験したことがある人にも好まれていますね」
第3位：大量に印刷する人に人気の「EW-M752T」
エプソンの大容量インクタンクモデル「EW-M752T」が2トップに続きます。顔料ブラックと染料4色の5色構成で、ボトルを挿してインクを補充する仕様になっています。価格は43,890円（税込み）でした。
「カートリッジ型よりも印刷コストが大幅に抑えられるので、書類などを大量に印刷する人にお勧めです。ホームユース向けながらテレワークに強い仕様でもあるので、現在の状況にフィットしているところがありますね」
第4位：ADFつきで事務用途に強い「PRIVIO DCP-J988N」
4位には、ブラザー工業の「PRIVIO DCP-J988N」がランクインしました。顔料ブラックと染料3色の4色構成で、大容量独立カートリッジ（ファーストタンク）に対応。価格は31,680円（税込み）でした。
「ランニングコストが抑えられるうえ、ADF（自動原稿送り装置）がついているので、複数枚の書類をスキャンしたりコピーしたりする使い方に便利です。家庭用の製品ながら、SOHOなどの事務作業にも強いところが好まれていますね」
第5位：1万円で買える割り切りモデル「PIXUS TS5330」
5位は、キヤノンのエントリーモデル「PIXUS TS5330」です。顔料ブラックと染料3色の4色一体型カートリッジに対応し、価格は9,980円（税込み）でした。
「文書印刷主体でライトに使う人に選ばれますね。1万円ながら、コピーやスキャンもひと通りできますし、導入コストを抑えたい人に支持されています」
はみ出し情報…A3対応モデルも4万円で買える！
インクジェット複合機の売れ筋はA4タイプですが、ホーム〜個人事務所向けのA3対応タイプも店頭に並んでいます。A3モデルで目立って売れていたのは、ブラザー工業の「PRIVIO MFC-J6983CDW」。A3印刷やA3スキャン、A3カラーファクスなどに対応し、2段の給紙トレイとA3対応のADFを備えます。価格は40,480円（税込み）。
「テレワークでA3サイズのやりとりが必要な人に良い選択肢になると思います。どうしても場所は取りますが、機能的にも十分で、価格的にもハードルは低いですしね」
