二十四節気「啓蟄」 松の木こも外し
5日は冬ごもりしていた虫が動き出すとされる二十四節気のひとつ啓蟄(けいちつ)です。
害虫から松の木を守るために冬の間まかれていた「こも」を外す作業が大田原市で行われました。
恒例の「こも外し」が行われたのは、大田原市湯津上にある国指定史跡の下侍塚古墳です。
これは地元の有志でつくる侍塚古墳松守会が毎年行っているもので、湯津上小学校の6年生などと一緒に作業しました。
下侍塚古墳には現在およそ100本のアカマツが生えていて、「こも」は去年10月の霜降(そうこう)の日に児童たちも参加して巻いたものです。
下侍塚古墳の松の木は今から300年以上前の江戸時代、徳川 光圀の命令で発掘調査を行った際、古墳を守るために植えられたとされています。
県では来年度、下侍塚古墳を含む侍塚古墳のレーダー探査や測量など本格的な調査を行う見通しです。
春を感じさせる暖かな日差しの中、児童が地域の人と一緒に「こも」を丁寧に外していきました。