コロナで海外旅行に行けない今、世界のユニークなお茶文化と、家でも海外旅行気分に浸れるお菓子をご紹介します。
今回、旅行ジャーナリスト小野アムスデン道子さんが出合ったのは、オーストラリアの、こだわりのコーヒー文化です。


(c)Visit Victoria

オーストラリアのこだわりのコーヒー文化。家でも真似してみませんか



オーストラリアの人は、コーヒ―が大好き。会社でも午前10時過ぎにはコーヒ―ブレイクがあって、淹れたてコーヒーとお茶を職場で楽しむ習慣があるほどです。


オーストラリアのコーヒーは、イタリアから直に入ったエスプレッソ式から発展していて、ドリップコーヒーよりエスプレッソドリンクが主流。そして名称も独特です。

●オーストラリアのコーヒーの呼び方は独特



まず、ミルクなしのブラックコーヒーは「ショートブラック」「ロングブラック」の2種類。ショートブラックは、いわゆるエスプレッソで小さなデミタスカップで飲みます。ロングブラックは、お湯にエスプレッソを加えたもので、いわゆるアメリカーノです。

次にミルク入り。エスプレッソドリンクに入れるミルクは、ふわふわのフォームミルクと液状のスチームミルクの2種類がありますが、この中でラテがいちばんスチームミルクの量が多く、カプチーノがそれぞれ半々。そしてエスプレッソに少量のスチームミルクをたしてフォームミルクをたっぷり入れたコーヒーのことを「フラットホワイト」と言います。


(c)Visit Victoria

ミルキーな味が好みならラテがいちばんですが、フラットホワイトは口当たりはふわふわ、しかし、しっかりしたエスプレッソの味わいも楽しめて絶妙なテイストです!

最初はオーストラリアとニュージーランドで飲まれていたフラットホワイトですが、日本でもタリーズコーヒーやマックカフェのメニューにものぼるようになって、流行ってきていますね。
家でスチームミルクをつくるのは難しいですが、直火式のエスプレッソマシンと泡立て器があれば、まずエスプレッソをつくり、温めたミルクを泡立てて、スプーンなどで泡を押さえてミルクをちょっとだけ入れて、残りふわふわの泡をたせば、それっぽく仕上がります。

●お茶請けのお菓子はTim Tamを




一緒にいただくお菓子でおすすめなのは、ビスケットをチョコレートでコーティングしたオーストラリアの人気のお菓子「Tim Tam」。日本ではカルディなどでも売っています。まるでオーストラリアでお茶している気分になれそう。


(c)Tourism Australia

さらにオーストラリア気分を味わうために、「世界一幸せな動物」と言われている動物「クオッカ」の写真や動画を眺めるのはいかがでしょう。野生のクオッカは、西オーストラリア州のロットネスト島で生息。ちなみに日本では、埼玉県こども動物自然公園で出会えます。

<取材協力/オーストラリア政府観光局 取材・文/小野アムスデン道子>