おうち時間を楽しむために、家の中にあるいらないものを処分してすっきりしませんか?
「まずは小さなものの処分から始めましょう」と話すのは、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん。家にたまりがちな「じつは不要なもの」を教えていただきました。


あき箱やあきビンは定数を決める!

「捨ててもいいもの」をためこんでいませんか?化粧品サンプルに使いきりワサビ、捨ててすっきり



家にいる時間が増えると「家をきれいに整えたい」という気持ちも大きくなるもの。あふれるものを処分してすっきりしたいけれど、なにから手をつけていいかわからない…。そんな人に向けて、今すぐ捨てられるものをまとめました。

●いつもらったかわからない化粧品サンプル




店頭でもらったり、通販カタログなどに付録としてついていることが多い化粧品サンプル。
「無料でお得だし、旅行のときに使えると思うかもしれませんが、今はそれもなかなか難しい状況です。旅行に行っても、この量ではたりないかもと不安になり、旅行用のミニサイズを買いたしたりしていませんか? ホテルにアメニティがそろっていて結局使わずじまい、ということも多いものです」

こうしたサンプルは、自分が普段から愛用しているブランドで今すぐにでも使うのであれば価値がありそうです。でも、いつもらったか思い出させないものや、好みに合わないものは処分してみては?

「私は、すぐに使わなさそうなサンプルはなるべくもらわないようにしています。サンプルはあくまでサンプル。簡易的なパッケージだったり、しっかり密封されていないものもあるので、使わないなら処分しましょう」

●「なにかに使えるかも?」とってあるあき箱やあきビン




かわいいデザインのあき箱やジャムのビン、スイーツが入っていたガラスカップなどは、「なにかの小分け収納にできそう」「一輪挿しの花ビンにいいかも」と、たくさん保存している人もいますよね。

「今すぐ用途が確定できないものは、使う機会はそれほどないケースが多いんです。たしかに急に必要になることもあるので、わが家では保管用ボックスを用意。ボックスに入りきらなくなったら処分するというルールを設けています」


決まった量だけ持つようにすれば、持ちすぎを自然とセーブできます。定期的にボックスをチェックして、あふれる前に見直すことも必要です。

●スーパーやコンビニでよくもらう割り箸も、たまりすぎ注意!



キッチンは、とくにものがたまりやすい場所。気づかないうちに同じ種類のものをたくさん保管していた、ということが起こりがちです。


「コンビニなどでお弁当をよく買う人は、割り箸をため込んでいる可能性大。未使用の割り箸を捨ててしまうのは心が痛みますよね。もったいないので、私はなるべくもらわないようにしています」

どれぐらい置いておく必要があるかは、来客の頻度や使い道など家庭によってそれぞれ。小学生がいるなら、学校の授業で必要になることもあるかもしれません。
これを機に、いくつ保管しておくべきかを一度考えてみてください。

●使いきり調味料も、たまれば場所をとります



整理収納サポートでさまざまなお宅の片づけを行ってきた須藤さん。麺のスープやそばつゆ、カラシ、ワサビなど、小さな調味料を冷蔵庫にため込んでいる家庭もとても多いのだそう。


「もったいなくて、ついとっておきたくなりますよね。でも、ただたまるだけになりがち。使い慣れない調味料はとくに、存在を忘れてしまうことが多いです。定期的に冷蔵庫のストックを確認すると、すっきりしますよ」

ひとつひとつは小さくても、たまれば収納場所を占領します。そのせいで本来置くべきものを収納できなくなったり、「使わなきゃ」とプレッシャーになってしまうと心も疲れてしまいそう。

「たくさん持っていると安心感が得られるかもしれませんが、数の多さでなく納得して使う数だけ持つことが大事なんです」

あなたの家にも、こうしたものがたまっていませんか? ぜひ一度見直してみてください。

<取材・文/佐藤望美>

●教えてくれた人
【須藤昌子さん】



今、そして未来を楽する片づけを提案する整理収納コンサルタント。整理収納アドバイザー1級、整理収納コンサルタント資格を取得。整理収納サポート、企業向けコラムの執筆、テレビ出演など多方面で活躍。著書に『死んでも床にモノを置かない。
』『リバウンドしない収納はどっち?
』があり、公式ブログ「ROOM COZY 心地よい生活の始め方
」を日々更新中。