福田富一知事は16日の定例会見で、国が新型コロナウイルスの感染拡大の兆候を検知するための集団のPCR検査を今月中にも栃木県から始めるとの見通しを示したことを受け「歓迎したい」と述べました。

集団PCR検査の実施は西村経済再生担当大臣が16日の会見で明らかにしたもので、歓楽街などで幅広く検査を行い、データ分析をすることで感染の再拡大の防止につなげるものです。

今年に入って緊急事態宣言が発出された11の都府県が対象で、このうちすでに宣言が解除されている栃木県から今月中にも始める見通しです。

その後、栃木県以外でも行い将来的には、検査件数を1日で1万件程度にまで拡大する方針です。

福田知事は人口の多い宇都宮市を中心に事業者や大学などの協力を得ながら今後の施策に繋げていきたいとしていて、具体的な人数や検査回数などについては現在、国と県で調整中だということです。

また、県内では通勤用のバスでクラスターが発生したことを受けて、人材派遣関係の会社なども対象に加えるよう要望したいとしています。

一方、特定警戒の期限となる今月22日以降の飲食店に対する営業時間短縮の要請などについては国が示す7つに指標のうち6つでステージ2となったものの、病床稼働率は依然としてステージ3であることから、段階的な緩和を含めて今週中の対策本部会議で決定したいとしています。