井上尚弥らに“タイソン以上”の評価 白熱「LEGEND」をスペイン紙絶賛「戦争と化した」
チャリティーイベント「LEGEND」に海外からも熱視線
新型コロナウイルスと戦う医療従事者や患者を支援するボクシングのチャリティーイベント「LEGEND」が11日、東京・代々木第一体育館で行われた。スパーリング形式の3分×3回のエキシビションマッチで、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(Ambition)と激突。スペインメディアは「タイソン対ジョーンズJr.のエキシビションよりも喜ばせたかもしれない」などと注目している。
「マイク・タイソンとは違う。このエキシビションは戦争と化した」との見出しで特集したのは、スペイン紙「マルカ」だった。今回の「LEGEND」について、元ヘビー級3団体統一王者マイク・タイソンと元4階級制覇王者のロイ・ジョーンズJr.(ともに米国)が昨年11月に行ったエキシビションと比較している。
記事では「日本で最も有望なアマチュアとプロファイターがチャリティーイベントに集結した。感動を与えた昨年のマイク・タイソン対ロイ・ジョーンズのエキシビションよりも視聴者を喜ばせたかもしれない」とイベントのクオリティを高く評価している。
同メディアはまず、元世界3階級制覇王者・八重樫東氏と、WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)の戦いについて「少しばかりのアグレッシブさで重要なエンターテイメントに一変させた」と称賛。続けて井上―比嘉の激突に言及している。
「この夜のハイライトは、ナオヤ・イノウエ対ダイゴ・ヒガだ。このリングは戦争と化した」「エキシビションは半分プロフェッショナルという形だが、実際のところは楽しみながらも、このファイトを真剣に受け止めていた」と、強打の応酬で白熱したスパーリングとなったことを伝えている。井上については「モンスターは現在のボクシング界で最も壮観なファイターかもしれない」とも称えていた。
タイソン―ジョーンズJr.戦はペイパービューで120万人もの視聴者を集め、ともに50代ながら熱戦を繰り広げたことで話題となったが、「LEGEND」も多くのファンを楽しませたことが海外で評価されている。(THE ANSWER編集部)