フェデラーの全豪OP欠場は怪我だけではなく別の理由?大会関係者が証言

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2月8日に開幕する今年最初のグランドスラム「全豪オープン」。ロジャー・フェデラー(スイス)は昨年手術した膝の状態が完璧ではないとして欠場を発表したが、本当の理由は別にあると大会関係者が証言したと、ブラジルのケーブルテレビBandSportsが報じている。

フェデラーの欠場の理由については、代理人のTony Godsick氏が「彼はここ数ヶ月で、膝と体力の面で大きな進展を遂げてきた。しかしながらチームと相談した上で、長期的観点では"全豪オープン"後に復帰することが彼にとって最善の決断だと判断した」とコメントしていた。


ただ「全豪オープン」で選手関係のディレクションを担当しているアンドレ・サ氏は、1ヶ月前にフェデラーと話したとし、欠場理由は検疫だと証言している。


「全豪オープン」に出場するためには、1月中旬にオーストラリアへ渡り、2週間の検疫を行う必要がある。選手たちは検疫期間中も、制限はあるものの、屋外で練習することも可能だ。だが選手の家族も帯同する場合、家族は2週間ホテルの部屋から出ることは認められていないという。これに対し妻のミルカさんは反対したとされている。


フェデラーには家族をスイスに残してオーストラリアに渡るという選択肢もあったが、これはフェデラー自身が拒否したようだ。「39歳で子どもが4人おり、グランドスラムで20回優勝している。家族と5週間も離れるような年齢ではもはやないんだ」と言っていたとサ氏は証言している。


これらの話を総合すると、フェデラーの膝の状態は完璧ではないが試合ができないほどではなく、検疫の問題もあったため、念のため復帰を先送りにしたとも考えられる。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「全豪オープン」でのフェデラー
(Photo by TPN/Getty Images)