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群馬県草津町の黒岩信忠町長から性被害にあったと告発した新井祥子元町議が12月18日、東京・丸の内の外国特派員協会で記者会見を開いた。

新井氏は「黒岩町長から性被害にあったことは事実です。議員のほとんどが私の告発を嘘と決めつけ、リコール以前から、私や私の支援者に中傷やデマなどの圧力をかけて来ました」と訴えた。

今後については「権力者からの圧力に怯えることもなく、皆がいきいきと働けるまちづくりをしたいと思っている。今後も議会を傍聴しながら、監視していきます」と話した。

●「圧力的な雰囲気の中でリコール運動がおこなわれた」

新井氏は2019年、「2015年1月に町長室で黒岩町長と肉体関係を持った」と電子書籍で告白。一方、黒岩町長は事実無根だと否定し、新井氏を名誉毀損容疑で刑事告訴したほか、民事でも争っている。

新井氏は2020年12月6日におこなわれた解職請求(リコール)に伴う住民投票で失職している。これについて、「町中に600枚ものリコールチラシが貼られ、連日街宣車が走り回るという圧力的な雰囲気の中でリコール運動がおこなわれた」と訴えた。

黒岩町長は12月14日に開いた記者会見で、「新井氏は被害を訴えながら被害届を出さず、民事訴訟も起こしていない」などと指摘していた。

これに対し、新井氏は「(提訴することは)常に頭に入れている」とした上で、刑事告訴については「群馬県警に行ったが、不審に感じることがあったので、今は保留にしている」と説明。

民事訴訟については「議会の中で様々な圧力や懲罰、嫌がらせをされている中で、それらの対応に追われており、自分の刑事民事まで対応が及びません。今提訴されている事件や裁判に集中している」と話した。