ラーメンズのコントはYouTubeでも公式に公開されており、今なおファンを増やし続けている(公式チャンネルより)

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お笑いコントユニット「ラーメンズ」の小林賢太郎さんが、2020年11月16日をもって芸能活動から引退していたことを所属事務所のトゥインクル・コーポレーションが発表した。

「執筆活動などの裏方仕事で皆様と御一緒させて頂きます」今後の活動も

12月1日、トゥインクル・コーポレーションの公式サイトで「小林賢太郎 芸能活動からの引退及び退所のお知らせ」と題したお知らせが掲載された。「この度、弊社所属タレントの小林賢太郎が2020年11月16日をもって芸能活動から引退し、弊社から離れましたことをご報告致します。」として、小林さんの引退を公表。

「平成31年頃より本人から2020年末をもって、全ての表舞台から引退したい旨の相談がありました。この素晴らしい才能を引退により終わらせる事を弊社としても容易に認めがたく、何度か話し合いを重ねてきましたが、本人の強い希望により引退の運びとなりました」と、引退の経緯を説明した。

また、「今後、小林賢太郎は全ての表舞台から引退しますが、執筆活動などの裏方仕事で皆様と御一緒させて頂きます」とあることから、小林さんは並行して行っていた劇作家・演出家としての仕事を続けていくとみられる。

小林さん自身も公式サイトで、「肩書きから『パフォーマー』をはずしました」とする一文を公開した。足に故障があり、「身体を限界まで追い込むステージパフォーマンスとなると無理が出てきていました」と明かすが、これはあくまで理由の一つであり、「様々な経緯をふまえ自分で判断したことです」。

「環境はシンプルに。創作の世界は無限に。そんな気持ちで今日もまた鉛筆を握ります。目の前には真っ白な原稿用紙、真っ白なキャンバス、真っ白なスケジュール帳。なんか視界が広いですよ」

相方の片桐仁さんは、同じく所属事務所の公式サイトで「小林賢太郎引退を受けて」としてコメントを公表した。

「相方の小林賢太郎がパフォーマーを引退することになりました。最初は本当にビックリしましたが、理由を聞いて納得しました......(中略)......今の僕がいるのも、学生時代にお笑いの世界に誘ってくれた賢太郎のおかげです。相方には感謝しかありません」と相方の小林さんとの変わらぬ絆を感じさせた。

2009年のライブコントツアー「TOWER」を最後にラーメンズとしての公演を休止していることから、ファンに向けて「10年以上もラーメンズの本公演を心待ちにしていた皆様、フェードアウトみたくなって、大変申し訳ありません」との一文もある。

「ですが賢太郎は今後も創作活動は続けるそうです。いろいろ新しいことを考えているようなので、楽しみにしていてください。そして、片桐仁の役者、芸人活動、アーティスト活動は、今後も変わらず続きますので、そちらもどうぞよろしくお願いします。」と結んでいる。

「僕が芸人を目指したきっかけの人。憧れの人」

突然の引退発表に、ツイッターでは「小林賢太郎さんが芸能界引退......?」「早すぎるでしょ?小林賢太郎TVも終了?ラーメンズ再開楽しみにしてたのにショックだわ・・・」と衝撃を受けた人々のツイートが相次いでいる。

これを受け、午後15時頃には「小林賢太郎」がトレンド1位となり「ラーメンズ」や「芸能界引退」もランクイン。「いつかラーメンズ本公演が決まってトレンド1位になって欲しかったなあ」と惜しむ声も多い。

「寂しいけど受け入れるしかない...ラーメンズいつまでも大好きです」「また気が向いたら、ふらっと、20年後とかでも、いつでも戻ってきてください」「多くは語れません。本当にありがとうございました...!」と寂しさを噛み締めつつ、小林さんの新たな一歩を応援するコメントもある。

声優の梶裕貴さんは自身のツイッターで「小林賢太郎さん。エンタメの面白さや魅力を沢山学ばせていただきつつ...今の自分が理想とする表現の、ひとつの究極形を体現されていた方でした。今後の創作活動も楽しみにしています!まずは、お疲れ様です。」とコメント。

ピン芸人の「ガリベンズ矢野」さんは「僕が芸人を目指したきっかけの人。憧れの人。」として、小林さんの引退を惜しんでいる。

アーティスト「RAM RIDER」さんは「小林賢太郎さんが芸能活動から引退。ラーメンズからはたくさん影響を受けたし、ぽつねんでもいっぱい楽しませてもらった。思えば片桐さんとお仕事したりプライベートでお声がけたりできること自体すごいことだなあ。ラーメンズの過去の作品は色褪せないし、これからお二人が生み出す作品も楽しみです。」とツイート。

ラッパーの「らっぷびと」さんも自身のツイッターで「小林賢太郎引退...!!!!応援と期待の気持ちはとてもあるけれど、それでもショックなものはショック。ラーメンズとしての新しい公演はもう見れないのかぁ。唯一無二の才能、今までお疲れ様でした」と投稿しているなど、唯一無二のコントで幅広い分野に影響を与えた小林さんの芸能活動引退に、衝撃が広がっている。

【HP更新】"小林賢太郎より"を更新しました。 「肩書きから「パフォーマー」をはずしました。」 pic.twitter.com/6f07QlDqAn

- 小林賢太郎のしごと【公式】 (@kkw_official) December 1, 2020