マンUのCBコンビに残る一抹の不安 リンデロフ&マグワイアに欲しい一貫性
2019年夏の移籍市場にてイングランド代表DFハリー・マグワイア をレスター・シティから獲得した際、これでマンチェスター・ユナイテッドの最終ラインはしばらく安泰だと確信していたファンは少なくないだろう。しかし、あれから1年間と少しの時間が経過した今、その確信は疑いに変わりつつあるか。現在、マンUの最終ラインでコンビを組む2人への視線は厳しいものとなっている。
2018-19シーズンに信頼を勝ち取ったヴィクトル・リンデロフと、DF史上最高額となる移籍金で赤い悪魔の一員となったマグワイア。当時の状況を見れば、ファンが彼らのコンビに多くの期待を寄せていたことも頷ける。だが、そう事が上手く運ばないのがサッカーというものだ。現状双方ともに復調の気配こそ見えるものの、昨季からのプレイを見るにワールドクラスのCBコンビとは言い難いパフォーマンスが続いている。結成当初の期待感からすれば、それを大きく下回る結果になってしまったと言っていいだろう。
「最終ラインは彼らだけで十分と言えるかい? トップレベルのコンペティションで優勝を目指すのであれば、おそらく多くの人がNOと答えるだろう。昨季の守備スタッツは悪くなかったが、彼らが良かった印象があるのは瞬間的にだけだった。リンデロフとマグワイアのコンビは、時に身体能力の点で相手に後れを取ることが多い。中途半端な判断が目立つ場面も少なくないね。チーム全体の状態が良い時にしか、彼らは優れているように見えない」
チーム全体のパフォーマンスに左右される最終ラインでビッグタイトル獲得は不可能。そうファーディナンド氏は見ているようだ。求められるのは一貫性。そういった観点からすれば、たしかにリンデロフとマグワイアのコンビは心許ないか。ファンも同氏と同じような考えを持っている人は多いようで、このコメントを紹介した英『THE Sun』のアンケートに対して「リオに同意する」という項目に投票している人は68.8%にものぼっている。
マンUを悩ませるCBコンビの安定感欠如。両者とも好調時は素晴らしい活躍を披露することもあるのだが、これにはオーレ・グンナー・スールシャール監督も頭を悩ませていることだろう。