新型コロナのウイルス検査を受ける警察官たち=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は23日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から397人増え、計1万7399人になったと発表した。市中感染が387人、海外からの入国者の感染は10人。新規感染者は14日から連続で100人を超えており、特にここ3日は、21日(324人)、22日(332人)と急増している。1日当たりの感染者数は3月7日(483人)以来の高水準となった。

 ソウル市城北区にある「サラン第一教会」での集団感染や15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)にソウル市中心部の光化門で開かれた集会に関係する感染など首都圏を中心に感染拡大が続く。このほかオフィス、遊興施設、スポーツ施設などでの感染も全国的に広がっており、第2波の勢いが強まっている。全国的大流行を懸念する政府はこの日、首都圏に限定で実施していた感染拡大防止に向けた「社会的距離の確保」の第2段階レベルを全国に適用した。

 この日新たに確認された市中感染の387人を地域別にみると、ソウル市が138人、京畿道が124人、仁川市が32人と、首都圏が294人を占めた。このほか、光州市と大田市、江原道がそれぞれ15人、全羅南道が14人、忠清南道が10人、慶尚南道が8人、大邱市が6人、蔚山市と忠清北道が3人ずつ、釜山市と慶尚北道がそれぞれ2人などだった。

 感染の中心は首都圏で、サラン第一教会に関連する感染者は22日正午現在、796人に達した。光復節の集会関連の感染者も100人を超えた。同集会には全国各地から多くの人が上京し、出席しており関連する感染者も13の広域自治体で確認されている。

 この日は外交部が入っている政府ソウル庁舎別館から2人の感染者が確認されたほか、ソウルの米大手ハンバーガーチェーン店や大手コーヒチェーン店でも新たな感染者が出ている。

 一方、この日、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは10人で、このうち4人は空港や港湾での検疫で感染が判明した。残りの6人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 新型コロナによる死者は前日と変わらず、計309人。

 中央防疫対策本部は、毎日午前10時に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。