近年、美肌効果やダイエットにも最適なお酒として焼酎が注目されています。
中でも女性や初心者には、健康効果がより期待できる芋焼酎がおすすめです。

そこで今回は基本的な飲み方から、焼酎が苦手な方でもおいしく飲めちゃうおすすめのアレンジ方法までを徹底解説しています。割り方別のおすすめの銘柄も紹介しているので、参考にしてみてくださいね!

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■芋焼酎を知ろう

一言に”芋焼酎”と言ってもたくさんの種類があります。芋焼酎の原材料や、産地を知ることが芋焼酎をおいしく飲む第一歩ですよ。

・芋焼酎とは

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焼酎の原材料はさつまいもです。さつまいもは野菜の中でも糖度が高いので、芋焼酎も甘い香りが残る焼酎となっています。

焼酎に使われるさつまいもにも種類がたくさんあり、最もよく使われる品種が「黄金千貫(コガネセンガン)」です。数あるさつまいもの中でも「黄金千貫」がよく使われる理由として、デンプン価が高いことが挙げられます。デンプンはアルコールの元になるので、より効率的に芋焼酎がつくれるのです。

最近では、「ジョイホワイト」や「シロユタカ」などの、芋焼酎用に品種改良されたさつまいもも増えているので、品種による違いを飲み比べてみるのもおすすめですよ。

・鹿児島と本州で味が違うって本当?

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結論から言うと、味の違いはありません。しかし、「芋焼酎といえば鹿児島!」と考える人が多いのは事実です。

国内のさつまいもの4分の1以上が鹿児島県産となっており、昔から芋焼酎の生産も盛んに行われていました。中でも「薩摩焼酎」と呼ばれる焼酎は、世界的に認められている一つのステータスとなっています。


「薩摩焼酎」の地理的表示の基準は以下の通りです。
1.原料は全て鹿児島県産のサツマイモと水、米麹または芋麹を使用する。
2.鹿児島県内(名瀬市及び大島郡を除く)において造られ、本格焼酎ならではの単式蒸留器において蒸留し、容器詰めされたものであること。

出典:薩摩酒造株式会社



…とあるように、「薩摩焼酎」は一定の基準を満たしている芋焼酎にのみ使用が許可されている地理的表示となっており、味の違いではありません。また、鹿児島県産の焼酎がすべて「薩摩焼酎」でもありません。

ワインの「ボルドー」やウイスキーの「スコッチ」などと同じように、WTO(世界貿易機関)のトリプス協定において、伝統やブランドを守るために産地指定を受け、品質や社会評価を保護しているのです。

■芋焼酎の飲み方【基本】

まずは基本的な飲み方の紹介です。

・ストレート

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グラスに焼酎だけを入れて飲むシンプルな飲み方で、芋焼酎の独特の風味や本来の香りを最大限に楽しむことができます。氷や水を足さない分アルコール度数が高くなるので、初心者さんには不向きかもしれません。

チェイサー(水やお茶)を用意して、ショットグラスでゆっくりと飲むことをおすすめします。

・ロック

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グラスに氷を入れて、そこに焼酎を注ぐだけの、簡単お手軽な飲み方がロックです。
最初はストレートのようなガツンとした味わいに、氷が溶けてきた後は水割りのような優しい味わいになります。味の変化を楽めるのがロックの醍醐味です。

常温のグラスに氷を入れるとすぐに溶けてしまうので、あらかじめグラスも冷やしておくのがよいでしょう。

・水割り

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水で自分好みの濃さに調整できるのが水割りです。芋焼酎独特の香りを和らげることができるので、初心者さんやお酒の弱い方でも気軽に挑戦できる飲み方です。

家飲みであれば、先に水と焼酎を混ぜておき、数日冷蔵庫で寝かすことで、よりまろやかで飲みやすい「前割り焼酎」ができあがりますよ。

・お湯割り

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本場鹿児島では、最もポピュラーな飲み方とされているのがお湯割り。お湯割りは香りがより一層強く引き立つため、独特な香りを持つ芋焼酎を飲むには最適と言えます。

水割りのときと同様「前割り焼酎」をつくっておくのもおすすめ。手間はかかりますが、自宅でおいしい芋焼酎を楽しみたいのなら、直前に湯せんで温めるとよいでしょう。

■芋焼酎の飲み方【アレンジ編】

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基本的な飲み方を知った次は、女性や初心者さんでもチャレンジしやすい【アレンジ編】の紹介です。

・芋焼酎の基本の割り方

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基本の割り方は、お家にあるものですぐに挑戦することができるお手軽な割り方ですが、作る際のポイントを押さえておくと、さらにおいしく飲むことができますよ。

ロックと水割りを作る際のポイントは、コンビニやスーパーで売っている市販の氷を使うことです。

市販の氷は不純物が少なく、冷蔵庫で作るものと比べて長い時間をかけて製氷されています。長時間かけて作る氷は溶けにくいので、すぐに水っぽくならず、時間をかけてゆっくりと味わうことができますよ。

お湯割りは、先にお湯を入れることがポイントです。先に入れることで適度に温度が下がり、グラスを温めることができるからです。

また、対流効果で焼酎とお湯が混ざりやすくなるので、マドラーを使わなくても自然と混ざり合います。かき混ぜてしまうとアルコールが飛んでしまうので、対流効果を作るためにも、お湯を先に入れるとよいでしょう。

・初心者も飲みやすい炭酸割り

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炭酸水で割ることを、「焼酎ハイボール」とも呼びます。近年ウイスキーの炭酸割りである「ハイボール」がブームなので、それに伴い焼酎も炭酸で割る人が急増しています。

サッパリとした喉ごしでスッキリ爽快!冬がお湯割りなら、夏は炭酸割り…と季節によって飲み方を変えてみるのもおすすめです。

・女性に人気のトマトジュース割りも

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ダイエットや美肌効果など、女性に嬉しい効果をもつ「リコピン」を豊富に含んでいるトマトジュース。トマトジュースの濃厚な味わいが、芋焼酎のガツンとしたアルコール感を消してくれるので、とっても飲みやすくなるんですよ。

お酒なのに、美容効果もあるって最高ですよね!

・烏龍茶や緑茶で割るお茶割り

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トマトジュース割り同様、ダイエット中にも罪悪感なく飲むことができるお茶割り。甘いお酒が苦手な方にもおすすめの飲み方です。

烏龍茶には利尿作用があるので、アルコールを体外に排出しやすくなり、二日酔いになりにくい言われています。定番の「ウーロンハイ」や「緑茶ハイ」だけでなく、麦茶やジャスミン茶でもOK。自宅にあるお茶で簡単に挑戦することができますよ。

また、お茶割りはホットでも楽しめるので寒い日にもおすすめです。「お湯割りだと、香りが強すぎて苦手…」という方は、お茶割りのホットを試してみてはいかがでしょう。

■芋焼酎の飲み方【応用編】

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アレンジ編で芋焼酎の風味に慣れたら、今度はさらに【応用編】!「それって本当に芋焼酎に合うの!?」と思うような組み合わせでも、一度飲んだらハマる人続出です。

・芋焼酎+食材で風味豊かに

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レモンや梅干しは、言わずと知れたお酒に合う定番食材です。サッパリしているのに、芋焼酎の独特の香りや風味を引き立ててくれるので、女性に人気の飲み方となっています。

ほかにも、大葉やキュウリを入れてみるのもおすすめです!大葉は手のひらでたたいてから入れることによって、風味が最大限に広がります。芋焼酎と大葉、両者の香りが混ざり合い風味豊かな一杯になりますよ!

キュウリを入れるのは「かっぱ割り」と呼ばれる飲み方です。スティック状にしたキュウリをグラスに差すことで、見た目も涼しげに!途中でおつまみとして食べることもできます。芋焼酎の甘い風味と混ざり合うことで、メロンのような味わいになるんですよ。

焼酎が苦手な人におすすめのコーラ割り

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初心者さんでも飲みやすい飲み方が、コーラ割りです。ラムベースのカクテル「キューバリバー」とよく似ている味になります。芋焼酎のクセのある風味をコーラが消してくれるので、芋臭さが苦手な方でも飲みやすい割り方です。

ただし、コーラに含まれる糖質やカロリーを考えるとダイエット中には不向きかもしれません。飲みやすいコーラ割りで焼酎への苦手意識がなくなったら、別の割り方に挑戦してみるとよいでしょう。

・芋焼酎カクテルでおしゃれに

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コーラ割りのようなカクテル風の飲み方は、いろいろと試してみると好みの一杯が見つかるでしょう。コーラだけでなく、ジンジャエールや、オレンジジュース、ライムジュースもよく合います。

焼酎カクテルは、キレイな色合いで見た目もとってもおしゃれ!かわいいグラスに入れることで、SNS映えさせたい女子会にもピッタリの飲み物になります。

ただ、甘いジュースと割ることで一気に飲みやすくなったとしても、アルコール度数が高いことには変わりないので、飲み過ぎには注意が必要です。

・邪道?カフェオレ割り

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焼酎カクテルでもまだ芋焼酎の味や風味が気になるのなら、カフェオレ割りがおすすめです。コーヒーのコクと牛乳の甘さで、リラックスドリンクのできあがり!

ホイップクリームやチョコレートソース、シナモン、バニラアイスなどを添えると、スイーツのようなお酒になりますよ。牛乳と焼酎は相性がいいので、シンプルな牛乳割りやミルクティー割りも、おすすめです。家飲みの最後の一杯として、スイーツ感覚で振る舞うと喜ばれるかもしれません。

■飲み方別のおすすめ芋焼酎

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最後に、飲み方別のおすすめ芋焼酎の紹介です。
焼酎の「3M」と呼ばれている「魔王」「村尾」「森伊蔵」のような、手に入りにくいプレミア価格がついている芋焼酎もたくさんありますが、ここでは挑戦しやすい価格帯のものを紹介します。

身近な場所でリーズナブルに購入できる銘柄なので、女性や初心者さんにはぴったりです。

・水割り向きの芋焼酎
「黒霧島」(くろきりしま)

焼酎初心者さんでも名前だけは聞いたことがあろう「黒霧島」は、全国のスーパーやコンビニでも簡単に手に入る、最も知名度の高い芋焼酎です。置いてある居酒屋も多いので初心者さんでも挑戦しやすいでしょう。

焼酎の中では、元々香りは強くない方ですが、水割りにすることでよりスッキリと飲みやすくなります。「何から挑戦しようかなぁ…」と考えている人は「黒霧島の水割り」がおすすめですよ。

・お湯割り向きの芋焼酎
「一刻者」(いっこもん)

焼酎の多くのは、原料にさつまいもだけでなく米麹も使用されていますが、「一刻者」は芋100%で生産されています。そのため、ほかの芋焼酎と比べても芋の風味がとても強い銘柄です。

そんな「一刻者」はお湯割りで飲むことで、芋本来の甘い香りがより一層引き立つため、芋焼酎好きにはたまらない一杯に!こちらもスーパーやコンビニでも置いていることが多く、大手居酒屋チェーンでも飲むことができるので、挑戦しやすい銘柄です。

・ロック向きの芋焼酎
「赤兎馬」(せきとば)

もともとは九州地区限定発売のプライベートブランドだった「赤兎馬」。しかしそのおいしさから、瞬く間に有名な焼酎になったため、全国展開されました。

「赤兎馬」はアルコール度数が25度となっており、一般の焼酎に比べると度数は低めなので、初心者さんでもロックに挑戦しやすい芋焼酎です。

また、芋焼酎独特の芋臭さがなく洋酒に近いフルーティーな香りの焼酎なので、芋感が苦手な方でもロックで飲みやすい銘柄となっています。逆に芋焼酎のクセを求めている方には、少し物足りないかもしれません。

「赤兎馬」シリーズは焼酎だけでなく、梅酒やゆず酒も展開されているので飲み比べてみるのもおすすめです。

■自分好みの芋焼酎を楽しもう!

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いかがでしたか?一言に芋焼酎といっても、飲み方も銘柄も数えきれないほど存在します。割り方や銘柄を変えるだけで全く違う味わいになるのが、おもしろいですよね。

ぜひたくさんの芋焼酎を飲み比べて、自分好みの一杯を探してみてください!
(AYA)