日本を代表する調味料といえば醤油ですよね!
醤油とは大豆を発酵させて作られており、日本の家庭料理には欠かせない存在です。
どこの家庭にも欠かせない醤油だからこそ、いつもおいしく使いたいもの。
実は調味料は保存の仕方でおいしさがぜんぜん変わってくるんです。
そこで、今回は醤油の正しい保存方法や、その他の調味料の保存の仕方について詳しく紹介したいと思います。

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■醤油は冷蔵庫で保存しよう

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あなたは醤油をキッチンのどこに保存していますか?
実は醤油は冷蔵庫で保存した方がいいといわれています。
しかし、どうして冷蔵庫で保存した方がいいのでしょうか?
まずは冷蔵庫に保存する理由やポイントについて説明していきたいと思います。

 ・冷蔵庫で保存する理由
醤油を冷蔵庫で保存した方がいい一番の理由は「醤油の鮮度を保たせる」ためです。
醤油は空気が触れると、酸化してしまい劣化がすすんでしまいます。
酸化してしまうと、醤油の風味が損なわれ、味にもえぐみが出てきます。
また、新鮮な醤油は赤味があって透明感がありますが、時間が経てば経つほど黒くなるので見た目も悪くなってしまうんです。
そうならないように、なるべく鮮度を保たせて、酸化の進行を抑えるために冷蔵庫での保存が必要なんですね。

 ・冷蔵庫のドアポケットはNG?

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醤油を冷蔵庫で保存するとき、どの場所に置くのが適切なのでしょうか?
特にドアポケットは冷蔵庫を開け閉めするときに温度差が生じやすいので酸化しやすいのでは?と心配になる方もおられるかもしれません。
しかし、醤油は基本的に冷蔵庫ならどこでも大丈夫です。
もちろんドアポケットもOK!
醤油は開封後はなるべく早く使い切る方がいい調味料なので、ドアポケットに収まるサイズすると、使い忘れを防げるのでおすすめですよ!

 ・開栓前なら醤油も常温保存可

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スーパーなどの店舗で醤油を購入するとき、一般的に常温のコーナーで売られていることが多いと思います。
冷蔵庫で保存した方がいいのに、なぜ常温の棚に陳列されているのでしょうか?
その理由は、醤油がまだ開栓されていないからなんです。
開栓されていないということは、空気が入らないよう密閉されて酸化する心配がありません。
そのため、開栓していない醤油でしたらご家庭でも常温保存は可能です。
ただ、温度差があると開栓していなくても傷みやすくなるので、なるべく温度差がない戸棚や冷暗室のような場所に保管しておくことをおすすめします。

 ・開栓後は1ヶ月で醤油を使い切ろう

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醤油には賞味期限があります。
パッケージをみてみると、だいたい賞味期限は1〜2年間と記載されています。
しかし、それはあくまで開栓前の話!
開栓後はいくら冷蔵庫で保管していても時間が経てば経つほど劣化は進んでいき、風味や味が落ちていってしまいます。
なので、開栓後は賞味期限に関わらずだいたい1ヶ月を目安にして使い切るようにしましょう。
家庭によって醤油を使う量は違いますので、1ヶ月で使いきれる容量を見極めて購入してくださいね。

 ・冷蔵庫に入らないときはどうする?

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醤油を大容量サイズで購入した場合、食材が冷蔵庫にたくさん入っていると冷蔵庫に入り切らなくて困ってしまうという家庭も多いはず。
そんな方は、醤油を詰め替えると便利ですよ。
醤油は料理はもちろん、食卓でも使います。
なので、1つは醤油刺しなどの小さなボトルに保管し、もう1つは冷蔵庫に入れやすいサイズの容器に移し替えておきます。
そうすることで醤油の鮮度を保ちながら冷蔵庫にも収納しやすくなります。
また、詰め替える容器次第では冷蔵庫の中もオシャレに見せる収納ができるので気分もあがりますよ!

■常温で保存できる醤油もある

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醤油は冷蔵庫で保存する方がいいのですが、中には開栓後も常温保存ができる醤油もあります。
次は常温保存できる醤油をご紹介していきたいと思います。

・キッコーマン いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ
キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆは開栓後でも常温保存ができるスグレモノ!
その秘密は特殊な二重構造ボトルで、醤油を開栓しても空気に触れさせない工夫がされているんです。
また、パッケージに書いてある生しょうゆの「生」とは、通常醤油は加熱処理をしているのですが、生しょうゆは加熱していないのも大きな特徴です。
キッコーマンだけの特殊なボトルのおかげで鮮やかな色味とさらりとした味わいをいつまでもキープしたまま食べられますよ。

・保存期間の目安
キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆの保存期間の目安は90日間だといわれています。
大小2つのサイズもありますので、90日間で使いきれる方を選んでくださいね。
 

■冷蔵庫で保存!醤油について
日本人にとって親しみのある醤油ですが、意外と醤油について知らないことも多いのではないでしょうか?
普段から口にしている調味料だからこそ、正しい知識を身につけておくと、食べるときに意識が変わるかもしれません。
そこで、次は醤油についての豆知識をいくつか紹介していきますね。

・醤油は大豆から作られている

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そもそも醤油とは大豆と、塩、小麦でできています。
これを微生物によって発酵させることで造られた液体が醤油になります。
発酵する時間はだいたい半年くらいで、長いものだと2〜3年ほどじっくり時間をかけて造られています。

・醤油の種類

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醤油は地方によって作り方や味が異なります。
日本でよく使われている代表的な醤油を4つご紹介しますね。

《濃口醤油》
濃口醤油は日本の約84%を占めている一般的な醤油です。
食卓でも料理にも使えるまさに万能調味料です。

《うすくち醤油》
こちらは主に関西でよく使われる醤油になります。
見た目が濃口醤油よりも透明感があり、料理で使うと醤油独特の濃さが少ないのが特徴です。
関西のうどん出汁が透き通った色味なのもうすくち醤油を使用しているからなんですね。

《たまり醤油》
たまり醤油は主に中部地方でよく使われています。
少しとろみがあり甘みがある醤油で、刺身や豆腐など食卓用でよく用いられています。

《再仕込醤油》
こちらは山陰から九州地方でよく作られている醤油です。
通常、醤油は塩水と麹で仕込みますが、再仕込醤油は生醤油をさらに仕込んで作ります。
そのため色、味すべてがとても濃厚なのが特徴です。

・醤油は腐る?

醤油は塩分が多く、発酵させているため基本的には腐りません。
しかし、保存状態が悪かったり、長年放置したりしておくと稀に腐ることもあります。
醤油が腐っているかの判断は「味が酸っぱくなる」「黒ずんでくる」「ドロドロになる」といった状態があげられます。
どれか1つでも当てはまったら必ず処分してくださいね。

・うすくち醤油は塩分が多い

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一般的によく使われている醤油といえば「うすくち醤油」と「濃口醤油」ですよね。
実は濃口醤油よりも、うすくち醤油の方が塩分が多いというのはご存知ですか?
なぜかというと醤油を作る工程の中で、うすくち醤油のほうが塩の量が多いからです。
見た目はうすくちの方が濃口よりも薄くて透明感があるので、ついヘルシーなのかと勘違いしそうですがそれは間違い。
うすくちの方が塩分濃度が高いので、塩分を気にしている方は濃口醤油の方を選びましょう。

・容器で賞味期限が異なる

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あまり知られていませんが、同じ種類の醤油でも容器の材質によって賞味期限に違いがあるんです。
瓶や缶の容器の場合は未開封だと2年、ペットボトルやプラスチック製の容器だと1年半くらいが賞味期限の目安とされています。
なぜペットボトルなどの容器は賞味期限が短いというと、ごくわずかですがペットボトルやプラスチック製の方が瓶、缶に比べて空気が入りやすいということが理由だといわれています。

・出荷量が減少傾向

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日本人の大好きな醤油ですが、近年は出荷量が減少してきています。
約30年ほど前は年間100kl以上出荷されていたのが、今では75klまで減っているのです。
その理由は、醤油以外にも海外からいろんな調味料が増えたことが大きな要因だといわれています。
日本では減少傾向ですが、海外では日本食が注目を浴びて出荷量が増加しているというデータもあるんですよ。

■醤油以外の調味料保存も冷蔵庫がよい?

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醤油は冷蔵保存する方がいいのはわかりましたが、家にはまだまだいろんな調味料がありますよね。
醤油以外の調味料も冷蔵保存がよいのでしょうか?
最後に醤油以外の調味料の適切な保存方法についてご紹介していきたいと思います。

・冷蔵庫で保存したい調味料

《味噌》

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味噌は醤油と同じ大豆が原料の発酵された調味料です。
そのため、味噌は醤油と同じように空気に触れると酸化してしまいます。
酸化すると味噌の味や風味は劣化したり、味噌の表面が乾燥したり、色が変化したりします。
空気に触れるのは味噌のおいしさにとても影響しますので、必ず冷蔵庫に保存しましょう。
また、よりおいしさを保つために味噌に直接上からラップをすると、乾燥や酸化が抑えられるのでおすすめですよ。

《ソース類》

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ソース類も開封後は冷蔵庫で保存する方が望ましいです。
ソースは温度の変化が激しいと味が劣化してしまい、場合によっては腐る可能性もあります。
開封後は賞味期限に関わらず、なるべく早く使い切りましょう。
とんかつソースや中濃ソースのように少しとろみがあるものは約30日、ウスターソースなようなさらっとしているものは約90日を目安に使いきるようにしましょう。

《めんつゆ》

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めんつゆは醤油に比べて塩分も少なく腐りやすい調味料なので開栓後は冷蔵保存が必須!
主にストレートタイプと濃縮タイプがありますが、ストレートタイプの場合は冷蔵保存していても開栓したら3日以内には使いきるほうがいいといわれています。
濃縮タイプは塩分濃度が高いので少しは長持ちしますが、それでも1か月以内には使いきりましょう。

・常温保存でよい調味料

《お酢》

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純粋なお酢には防腐作用がとても高いので常温保存が可能です。
日光が当たらない冷暗所やシンク下の引き出しなどに保存しておくのがおすすめです。
ただ、気をつけて欲しいのはポン酢や果実酢など純粋なお酢ではないものは酸化してしまう危険性がありますので、必ず冷蔵庫で保存してください。
お酢の賞味期限は開栓後1年間が目安です。
もし、賞味期限が過ぎたお酢は掃除用として使えるので食べられなくなっても有効活用できますよ!

《油類》

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ごま油、サラダ油、オリーブオイルなどの油類も常温保存が可能です。
ただ、温度が高くなるコンロの近くに置くのは酸化や劣化が進みやすいのでNG。
冷暗所やシンク下の引き出しなどに保管しておくようにしましょう。

《本みりん》

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みりんには2つの種類があります。
1つは本みりんといわれるアルコール度数が14%以上あるものです。
本みりんの場合は糖分も多く含まれているので、冷やしすぎると糖分が結晶化してしまうので冷蔵保存に適していません。
むしろ本みりんは常温保存が好ましく、光が当たらない場所で保管した方が良いのです。
2つ目は、みりん風調味料といってアルコール度数が14%以下のもののことです。
こちらの場合はアルコール度数が低いため冷蔵庫で保存しましょう。

調味料は適切な方法で保存しよう!

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いかがだったでしょうか?
醤油は日本人のソウルフード!
だからこそ、いつでも食卓でおいしく安全に使いたいですよね。
調味料も私たちの体の中に取り入れるのですから、きちんと保存することが大切です。
醤油だけでなく、調味料にはそれぞれ適切な保存方法がありますのでぜひ実践してみてくださいね。
(AYA)