元日本代表監督アギーレ、「なぜ行った?」の質問に回答 「筋が通っていないね」
かつて日本代表を率いたアギーレ監督が海外メディアの質問に返答
かつて日本代表を率いたハビエル・アギーレ監督は現在、スペイン1部レガネスを指揮している。
新型コロナウイルスの影響によりリーグは中断しているが、アギーレ監督は海外メディアのインタビューに応じ、日本代表時代のエピソードを語っている。
アギーレ氏は2014年8月に日本代表監督に就任。翌年1月に行われたアジアカップではグループリーグ3戦全勝で決勝トーナメント進出を果たしたが、UAEとの準々決勝でPK戦の末に敗れ、ベスト8で敗退。2015年2月に契約解除となっていた。
日本代表監督の後、UAE1部のアル・ワフダで2年間にわたって指揮し、2018年にエジプト代表監督に就任。昨年11月からレガネスを率いている。アギーレ監督は米スポーツ専門局「ESPN」スペイン語版のインタビューで、メキシコ代表を率いてのワールドカップベスト16進出や強豪アトレティコ・マドリードでの経験など、華々しいキャリアを振り返りつつ、チーム作りにおける言葉の壁の問題に触れている。
以前指揮を執っていたサラゴサ時代に「15カ国から選手が来ていた」と回想しつつ、「英語も、スペイン語も、フランス語も話せないハンガリー人がいた。どうやって彼に話しかければいい? 写真や矢印などを使ってできる限り伝えたが、不可能だった」という。
その話を受けて「では、なぜ日本に行ったのか?」という質問が飛び、アギーレ監督は「あなたが正しい。筋が通っていないね」と答えつつ、次のように続けている。
「私は11年間スペインにいたことに気づいたんだ。若いコーチがいて、才能があり、準備ができていて、ハンサムで、こんな風に髪の毛もあって……(アギーレが髪の毛ふさふさのような仕草)」
様々な経験を積むなかで日本での挑戦を決断したというアギーレ監督。その冒険は短期間で終わりを告げたが、「イングランドに行き、コーチをすることが私の夢」と語るなど大志を抱き続けているようだ。
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