勘違いだらけの「体にいい食品」黒酢で口内トラブルと胃痛に
「健康」をうたう食品を、全面的に信用していいのだろうか? 管理栄養士の麻生れいみ氏に、「体にいいもの」の意外な側面を解説してもらった。今回は「黒酢」だ。
疲労回復、血圧降下などの効果があるといわれる黒酢。近年は「飲む」タイプの酢もブームになっているが、これには注意が必要だ。
「酢の酢酸成分は、歯の表面のエナメル質を溶かしてしまう可能性があるため、虫歯になったり知覚過敏になったりなど、口腔トラブルの原因になることがあります。
また原液で飲むと、胃腸内を刺激して荒れてしまい、胃痛の原因にもなります」
黒酢に含まれるアミノ酸の一種、ロイシンを配合したサプリを摂取した男性が、急性肝炎を発症したケースも報告されている。
あそうれいみ
大手出版社の編集・ライターを経て、服部栄養専門学校栄養士科卒業。管理栄養士として、大手企業の特定保健指導・栄養相談や、病院の臨床研究においての栄養療法を監修し、医薬に頼りすぎない新しい治療法をサポートしている。最新刊『3キロ体重リセットは簡単! 5日だけゆる断食! インターバルダイエット』(SDP)が発売中
(週刊FLASH 2020年3月17日号)