バルセロナ、最大70%の給与カットを巡り意見が二極化 選手が代償を払う状況に不満噴出
スペイン選手協会は6月30日までに再開できない場合は全選手が給与10%カットで合意
新型コロナウイルスの影響を受けてチーム活動を停止しているバルセロナでは選手の給与カットが提案されているが、これにより選手間では意見の分断が起こっているとスペイン紙「スポルト」が報じた。
世界規模の感染症拡大の影響を受け、スペインでは政府が非常事態宣言を出し、ラ・リーガはすでに試合の無期限延期を決定。バルセロナは13日からチーム活動を停止している。
試合開催による収入が得られない状況となり、クラブは経済崩壊を防ぐための対策を検討している。選手には最大70%の給与カットを提案し、選手側もこれを受け入れると報じられていた。
しかし、最新のレポートによると、この対策に関してロッカールームの中で意見が分裂。クラブ側の提案を受け入れるとするグループがある一方、一部選手はこの提案を拒否しているという。クラブが移籍マーケットで行った経済的な投資が十分な成果を挙げていないと補強策に不満を示し、その代償を選手が払わなければならないことに反発したようだ。
また、この他にもスペイン選手協会(AFE)が提案している案を支持し、その決定を待つグループもあるという。スペインのラジオ局「COPE」の報道によると、AFEの代理人はラ・リーガと6月30日までにリーグ戦が再開されなかった場合に1部と2部の全選手が10%の給与カットとなることで合意。再開される場合は6月から7月の短期間で試合を開催され、48時間から72時間ごとのプレーを強いられる代わりに、選手の給与は15〜20%増となる見通しだという。
なお、こうした状況のなかでもバルセロナ所属のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは新型コロナウイルスの治療にあたる病院に100万ユーロ(約1億2000万円)を寄付したと伝えられている。(Football ZONE web編集部)