CBS MarketWatchによると、20日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月物は、前週末比2.35ドル安の1バレル＝60.42ドルに大幅続落し、今月10日以来の安値で引けた。

　　世界第8位の産油国、ナイジェリアのニジェール・デルタ地帯で、イタリア系企業のパイプラインが攻撃される事件が先週末にあったものの、OPEC(石油輸出国機構)が17日、2006年の世界の原油需要見通しを日量11万バレル下方修正し、米国内の原油在庫も年平均を上回る水準で推移していることから、売りが優勢となった。

　　ガソリン先物は、前週末比3セント安の1ガロン＝1.8301ドルに続落、暖房油も、同3.96セント安の1ガロン＝1.7417ドルに続落した。また、天然ガスも、同21.8セント安の100万Btu＝6.835ドルに続落して引けた。【了】