CBS MarketWatchによると、17日の米株式市場は、同日発表された米経済指標が、底堅い経済成長やインフレ圧力の落ち着きを示したことから、利上げ継続への懸念が後退して買われ、ダウ平均株価指数は、前日比26.41ドル（0.2％）高の1万1279.65ドルと続伸した。週間では1.8％高。

　　ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は6.92ポイント（0.3％）高の2306.48と反発、S&P500株価指数は1.92ポイント（0.1％）高の1307.25と続伸して引けた。週間では、ナスダックは2％高、S&Pも2％高だった。

　　FRB（米連邦準備制度理事会）が同日発表した2月の米鉱工業生産指数は、寒冷な気候を反映して公益部門が同7.9％と大幅に上昇して全体を押し上げ、市場予想を下回ったものの、前月比0.7％の上昇となった。また、インフレ圧力を示す同月の設備稼働率は、市場予想を下回る81.2となった。同日発表された、3月の米ミシガン大消費者信頼感指数（速報値）は、市場予想を下回る86.7だった。

　　個別銘柄では、米自動車最大手GM（ゼネラル・モーターズ）が、2005年通期決算の最終赤字が拡大したと発表したことから、前日比4.9％安の21.13ドルで引けた。また、米保険大手AIG（アメリカン・インターナショナル・グループ）は、2005年第4四半期の最終利益が前年同期比72％減となったと発表したことから、同0.6％安の68.82ドルで引けた。【了】