働き方改革のせいで「お金が稼げない」 残業規制に苦しむ会社員に、自己防衛おじさんが送る助言
職場の人間関係や恋愛相談、身体のコンプレックスから性の悩みまで――。読者から寄せられた多種多様な悩みを、「自己防衛おじさん」こと占い師の鉄平さんが、真摯かつユーモラスに回答していく。
今回は、残業に関する悩みだ。
といっても、残業が多すぎるという不満ではない。働き方改革が進んだことで、会社側が残業を規制し始めたため、以前のようにお金を稼げなくなってしまった。このままでは生活が苦しい――そういった相談なのだ。
投稿主は熊本県に住む男性・Iさん(30代男性)。はたして、自己防衛おじさんはどんな助言を送るのだろうか。
焦らずに「生きる知恵」を見つけて
読者のお悩み
将来の生活について悩んでいます。 私は今まで日々の生活費を残業代で賄ってきました。
しかし、今年から適応された働き方改革によって残業規制が厳しくなり、企業も率先して残業期間を減らそうとしています。そうなると収入が減ってしまうことになるので生活が苦しくなるのは目に見えています。
副業で収入の補填をしたいのですが、国は副業を解禁しているにも関わらず、会社は一向に副業を認めようとしない。なぜなら自分の会社に専念して欲しいから。
残業は減らす、でも給料は上げない、副業も許されない。こんな状態で今後の生活を安定して過ごしていけるのか不安です。どうしたらいいのでしょうか。
自己防衛おじさんの回答
不安を自らを掻き立てずに一度冷静に現状を見つめて、今あなたが何をしなければならないのか考えていきましょう。
これからは残業代ありきで生活していたことを見直さざるを得ない状況の様ですね。まずは生活のダウンサイジングを図ることから始めてみてはいかがでしょうか。
ギャンブルをしているなら止める。タバコを吸うのなら本数を減らす。賃貸なのであれば家賃が今より安いところへ引っ越すなど、削減できるものは片っ端から実行するべき。
それが嫌なら副業可能な会社に転職をする。まだ転職に気乗りしないのであれば今の会社にバレないように自分なりに知恵を使って、副収入を得る。決められたルール通りに生きることだけが人生ではありません。
法的な問題が無いのであれば、会社の規定違反など気にしなければいい話。残業代を出さない、副業も認めないなどそれこそ会社の都合なのです。自己防衛のためには収入確保の手段は選んでいられません。
国がシステムを変更し、それが我々国民に浸透し、いわゆる「普通の事」になるまでにはやはり10年以上かかる気がします。
例えば以前はショッピングモールが日本では目新しい存在でしたが、今や駅前、郊外問わずモールだらけ。あるいは派遣や非正規などの雇用も働き方のひとつとなりました。つまり、それらは「普通の事」になったわけです。
国の意向で昨今は残業の短縮、副業の推進など働く環境が再び変わり始めた第二の創成期を迎えています。これらが定着するまでは企業も国民も方向性が定まらないまま。
そんな時代を生き抜くために、自分なりの「生きる知恵」を焦らずに見つけてみてはいかがでしょうか?
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