神戸で出色のパフォーマンスを見せ続けているイニエスタは、Jリーグに惹かれた部分について明かしている。 (C) SOCCER DIGEST

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 ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、先日、「日本はキャリアの最後に引退するために訪れる場所ではない」と話した。

 その発言の真意について、現地時間11月1日のスペイン紙『Marca』のインタビューで問われたイニエスタは、「まったくそのとおりだよ。チームや選手の競争レベルに驚いたんだ」と、Jリーグに賛辞を寄せている。

「日本のサッカーは非常にダイナミックでフィジカルなんだ。止まることがないからね。たとえ0-3で負けていたとしても、最後まで全力で走る。競争レベルを保ち続けることができるから好きだな」

 現在9位の神戸。それだけにイニエスタは、「目標の達成は難しい」としながらも、「そのために戦い続ける」とコメント。一方、ベスト4まで勝ち進んでいる天皇杯では、日本で初のトロフィーも掲げたいと意気込んでいる。

「ファイナルまであと一歩だ。ここでタイトルを勝ち取ることができれば素晴らしいね」

 イニエスタと神戸の契約は2021年まで。延長の可能性を問われると、イニエスタは「決して分からないことだ」と答えた。

「今は熱意があり、それが大切なことだ。試合や練習が好きなんだ。時間とともにどうなるか、見ていこう。でも、予定されている契約の終わりがもっと延びるといいね」

 同インタビュー内では、J1でも来シーズンから導入が始まるビデオアシスタントレフェリー(VAR)についても言及。イニエスタは、「前進だと思うけど、あらゆることを軽視していると思う」と持論を展開した。

「VARが導入されても、不確かだったり、様々なかたちで解釈できることが、いずれにしても残るだろう。ただ、自分はポジティブなツールという意見だ」

 VAR導入がJリーグにどう影響するかは、来年まで分からない。ただ、多くの人が、新たな時代を迎える日本サッカー界で、イニエスタの活躍をいつまでも見ていたいと願っていることは確かだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部