6節の川崎戦以来となるゴールを決めた柿谷。“8番”のゴールにファンの喜びもひとしおのようだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 復活のエースが値千金の一発だ!

 10月18日に行なわれたJ1リーグ29節の北海道コンサドーレ札幌セレッソ大阪(札幌ドーム)は、柿谷曜一朗の決勝ゴールでアウェーのC大阪が1-0で競り勝った。柿谷は6節の川崎戦以来、今季2得点目を挙げた。

 立ち上がりテンポ良くゲームに入ったC大阪は開始6分、前線でのパス交換で札幌を押し込むと、奥埜博亮からのラストパスを受けた柿谷は右足を一閃。鋭いカーブを描いた芸術的なミドルシュートがネットを揺らした。

「僕にしては珍しい」というペナルティエリア外からの得点。試合後、柿谷は「自分でもびっくりした面はありましたけど、それが最後に勝利に繋がってよかったです」と振り返った。

 試合は先制するも、その後はホームの札幌に押し込まれた。多くのセットプレーを許し、決定機もつくられたが、そのたびにGKキム・ジンヒョンや最終ラインが粘り強く凌いだ。
「これだけCKや押し込まれたシーンがたくさんあったなかで、ゼロに抑えてくれた。1-0で勝ちましたけれども、それ以上の価値があるんじゃないかと思うし、DF陣には感謝したい」

 前節は鹿島を相手にホームで0-1の敗戦。それだけに「欲を言えば前節も勝って目標とする上位争いに食い込みたかった」と本音も吐露したが、「ちょっとでも順位を上げるために残りの試合をしっかり勝っていきたい」と前を向いた。

 そして、エースの復活の一撃にファンも歓喜の声を上げている。クラブ公式のSNSには「これを待ってたぞ!」「待ってたぞ8番」「桜の8番おかえりなさい!」「ゴラッソ―」「曜さんえぐいてー!!」「気持ちいいミドルシュート決めたな!」などと、“ジーニアス(天才)”の異名を取る柿谷のゴラッソに熱狂するコメントが並んだ。

 C大阪はこれで勝点を49に伸ばして、暫定ながら4位に浮上。3位・横浜との勝点差は3となり、まだまだACL出場権獲得へ希望の光は見えている。次の30節は11月2日にホームに松本山雅FCを迎えての一戦だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部