スペースXのスターシップ・プロトタイプ、高度約19kmのテスト飛行を目指す
米スペースXのイーロン・マスク氏は8月28日、宇宙船「スターシップ」のプロトタイプ「Mk 1」を10月に高度20キロメートルまで打ち上げると表明しています。
スターシップは100人の搭乗が可能な宇宙船で、ブースター「スーパー・ヘビー」と組み合わせることで、国際宇宙ステーションへの補給ミッションから月や火星の探査にも利用される予定です。
スペースXはこれまで、「ラプター」エンジンを1基搭載したテスト機「スターホッパー」にて、飛行テストを実施。すでに高度150メートルまでの上昇と、地上への着陸を実現しています。
そして、Mk 1にはラプターが3基搭載されます。スターホッパーはいかにもテスト機といった風貌でしたが、Mk 1はより宇宙船らしい形状になる予定です。また、実際のスターシップは素材にステンレスが採用され、燃料による特殊な表面の冷却システムも搭載されます。
マスク氏によれば、スターシップとスーパー・ヘビーを組み合わせるとその高さは118メートルに達するそうです。また、9月28日にスターシップの情報をアップデートする予定です。
Image: スペースX
■SpaceX’s Next Starship Prototype Launch Will Be a 12-Mile-High Test Flight, Elon Musk Says
https://www.space.com/spacex-starship-12-mile-launch-soon-elon-musk.html
文/塚本直樹