医療機関向けに医薬品などの調達代行事業を展開、エーエヌディーが民事再生
関東の医療機関に対して発生した多額の不良債権も重荷に
(株)エーエヌディー(TDB企業コード:097009511、資本金3000万円、福岡県福岡市中央区舞鶴2-7-3、代表久保田洋充氏)は、7月10日に福岡地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日弁済禁止の保全処分・監督命令を受けた。申請代理人は矢部聖子弁護士(福岡県福岡市中央区天神1-6-8、森・濱田松本法律事務所福岡オフィス、電話092-739-8140)ほか2名。監督委員には高松康祐弁護士(福岡県福岡市中央区警固1-12-11、弁護士法人みらい法律事務所、電話092-781-4148)が選任されている。
しかし、大幅な営業赤字が続いていたなか、関東エリアの医療機関に対して多額の不良債権が発生。2017年11月にはグループの特定目的会社を解散したことで調達代行、設備投資支援などの事業拡大路線を見直さざるを得なくなり、2018年3月期の年売上高は約38億3200万円にまで落ち込んだ。以後も苦しい資金状況が続くなかで事業縮小を余儀なくされ、自主再建を断念、今回の措置となった。
負債は現在集計中だが約45億円が見込まれる。
なお、事業は現在も継続しており、7月17日午後1時30分より「TKPガーデンシティ博多アネックス(会議室:ジュピター)」(福岡県福岡市博多区博多駅前4-11-48 ホテルサンライン福岡博多駅前2階)において、債権者説明会を開催する。