前半15分に挙げた1点を守り切り、首位通過を決めた【写真:Getty Images】

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前半15分、セットプレーの混戦から奪った1点を守り切って勝利

 サンフレッチェ広島が日本勢のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ突破一番乗りを果たした。

 8日の第5節で広州恒大(中国)をホームに迎え撃った広島は、前半にセットプレーから挙げたリードを1-0と守り切り、首位通過を決めた。

 広島は試合前の時点で勝ち点9とグループF首位に立つ。この試合で引き分け以上の結果を残すと、最終節に敗戦したとしても他会場の試合結果にかかわらず2位以内を決められる状況で迎えた。一方の広州恒大は勝ち点7で迎え、この試合の結果次第で最終節の突破条件が変わるだけに、互いに結果が欲しい状況で試合がスタートした。

 序盤からサイドを攻撃的に支配してゴール迫っていた広島は前半15分、左コーナーキックのチャンスを得るとニアサイドへの低いボールにDF佐々木翔が飛び込み、その背後に生まれたゴール前の混戦で相手に当たったボールがそのままゴールへ。ややラッキーな形で先制点を得た(当初オウンゴール判定も、試合後に佐々木のゴールに変更)。

 広州は本来なら中盤のキーマンであるブラジル代表MFパウリーニョを前線に押し上げ、ターゲットにする形で反撃を目論んだ。それでも広島は全体をコンパクトにして複数人で対応することで大きな仕事をさせず。追加点を奪うには至らなかったものの、安定感のある戦いぶりで1点リードを保ってハーフタイムを迎えた。

 広州恒大を率いる元イタリア代表の名手、ファビオ・カンナバーロ監督は後半から3バックに変更。前半と比較して広島は自陣で試合が展開する時間が長くなることを強いられた。それでも5-4-1でブロックを構える広島は決定的な突破を許すことなく、1点リードを維持したまま時間を進めていった。

 広島は後半はほぼゲームを支配される苦しい時間を耐え、そのまま1-0で勝利。広州恒大との勝ち点差を5としたうえに、2位に浮上した大邱FC(韓国)と勝ち点3差で最終節を迎えるものの、直接対決の成績で広島が上回っているため1位でのグループステージ突破を決めた。(Football ZONE web編集部)