得点直後にゴールパフォーマンスを披露しようと意気揚々としていたアンデルソンにまさかのハプニングが起きた。 写真:滝川敏之

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 3月9日に行なわれたJ1リーグ第3節で北海道コンサドーレ札幌は清水エスパルスを5-2と撃破。2連勝(2勝1敗)とした。

 この試合で札幌の大勝に大きく貢献したのは、ブラジル人の新助っ人アンデルソン・ロペスだ。1-1で迎えた前半アディショナルタイム2分に勝ち越し弾を決めると、49分と65分にもゴールを奪ってハットトリックを達成。そして69分には試合の趨勢を定める自身4点目を突き刺した。

 ただ、試合後、4点というラッシュを決め込んだこと以上にA・ロペスが注目を浴びたのは、49分に2点目のゴールを奪った直後の“ハプニング”にあった。

 得点後、ホームサポーターが待ち構えるゴール裏へ走ったA・ロペスは、フェンスを越えてジャンプ! しかし、飛び越えた先はピッチレベルよりも約2メートルほど深くなっており、この高さを把握していなかったブラジル人FWはそのまま落下。左肩付近を押さえて倒れ込む事態が起きていた。

 大事には至らなかったものの、Jリーグで起きたまさかのハプニングを世界各国のメディアも驚きを持って取り上げている。

 英公共放送「BBC」が、「日本のコンサドーレ札幌にいるブラジル人ストライカー、アンデルソン・ロペスは想像以上の高さに大ズッコケ。怪我はしなかったが、“我が家(ホーム)”の危険性を知った」と映像付きで報道。そしてオランダ放送協会「NOS」は、次のように記した。

「素晴らしいゴールを生み出して幸せの絶頂にあったブラジル人はそれを喜ぼうとしたが、人生というものは全てが上手くはいかないということを学んだ」

 世界も驚くようなハプニングに見舞われたA・ロペスは、試合後のフラッシュインタビューで、「あそこを飛び越えていなかったら4得点は取れていなかったかもしれない」とおどけていた。好調な札幌にあってその存在は貴重なだけに彼の無事には、スタッフたちも安堵していることだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部