絶賛公開中の映画『ビール・ストリートの恋人たち』より、主人公ティッシュと恋人ファニー役を演じたキキ・レイン×ステファン・ジェームズのインタビュー映像が解禁となった。

本作のヒロイン、ティッシュ役で長編映画デビューを飾り、フィラデルフィア映画批評家協会賞ブレイクスルー演技賞受賞、ゴッサム・インディペンデント映画賞、ブレイクスルー俳優賞ノミネートを果たしたほか、今年のサンダンス映画祭で話題となったリチャード・ライト原作でA24製作『Native Son(原題)』への出演も決定しているなど、2019年ブレイク必至のキキ・レイン。

そして、前作『ムーンライト』でマハーシャラ・アリ、トレバンテ・ローズを一躍スターダムに押し上げたバリー・ジェンキンス監督が、オーディション・テープを観て“彼には何かある”と感じファニー役に抜擢した、『栄光のランナー/1936ベルリン』のステファン・ジェームズ。

それぞれが今後の活躍を大いに期待される注目の大型新人として注目を集める2人。インタビュー映像では、本編同様に仲睦まじい様子で、バリー・ジェンキンス監督との仕事について、自分の役作りについて、そして映画の持つメッセージについて語る盛りだくさんの内容となっている。

元々、ジェンキンス監督のファンだったというジェームスは「彼のレンズの前に立ち、監督してもらえるなんて感無量だよ。すばらしい語り手で洞察力があるし、愛や情熱に対して独自の視点を持ってる人だね」とその喜びを語り、キキは初めての長編映画出演ということに対して「感謝してるわ。最初に忍耐強い監督と映画の仕事ができたんだもの。おかげで新しいことに挑戦できた。ミスをしても安心感があった。彼と仕事する上でそれが最も特別だった」と、監督との仕事で生まれた強い信頼を明かした。

また、映画についてキキが「(本作の主人公カップル)ファニーとティッシュは架空の人物だけれど、実際はどこにでも存在する。そういった難しい状況にいる人たちを知ってほしい。」と語るその言葉通り、実は、2人の役作りは、2010年に起きたある実際の事件を参考にしていたという。それは、当時16歳の少年カリーフ・ブラウダーが、無実を主張し続けたにも関わらず、罪状なしで3年間も悪名高いライカーズ刑務所に収監され、その後自殺したという事件だ。この事件は、ラッパーのジェイ-Zが手がけて現在Netflixでも配信中の『投獄:カリーフ・ブラウダーの失われた時間』というドキュメンタリー作品にもなっている。

『ビール・ストリートの恋人たち』の中で、冤罪により獄中生活を余儀なくされるファニー役を演じたステファンは、「彼の件は数ある悲劇のほんの一部だ。僕の役目は声なき若者たちの代弁をすることだと感じているんだ」と、本役に取り組んだことの意義を熱弁。子供を身ごもりながら恋人ファニーを助け出すため奔走するティッシュを演じたキキもまた、「その状況が残された人々に与える影響に注目したの。彼を刑務所から救い出すために家族がどんな経験をしているのかね」と、この事件を参考にした役作りについて語っている。

映画『ビール・ストリートの恋人たち』はTOHOシネマズシャンテほか全国公開中

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