日本代表を率いる森保監督【写真:Getty Images】

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国内組10名と海外組の南野という計11名でトレーニングキャンプをスタート

 日本代表は26日、来年1月に行われるアジアカップに向けたトレーニングキャンプを開始した。

 初日のトレーニングには国内組10名、そして海外組からは唯一、ザルツブルクMF南野拓実が参加。6名のトレーニングパートナーを合わせた計17選手が、約1時間に渡って汗を流した。

 初日の練習を終えた森保一監督は、「多くの選手が国内組の選手。コンディション的には休んでいた期間が長く、ボールフィーリングの部分は上げていかなければいけない。ただ、シーズンを終えて、休みを入れて、自主トレをして、メンタル的にはフレッシュな状況なので、これからコンディションを上げていってもらえたらと思います」と、感触を口にした。

 2大会ぶり5度目の優勝を目指す今大会は、参加国が16カ国から24カ国に増加。決勝に勝ち進めば、最大で7試合を戦うことになる。かつてない長期戦となるが、森保監督は「成長しながら7戦目までいくということは、話してきました。コンディションを大会とともに上げていき、そういう結果を出せればと思います」と、意気込んだ。

 30日には流通経済大との練習試合を組んでいるが、UAE入り後も練習試合を組む予定。徐々にコンディションを上げながら、タイトルを目指していくチームの鍵は、どれだけ“成長”できるかだと森保監督は強調する。

「大会を通して経験値を上げていく部分でも成長だと思いますし、チームの戦術浸透、お互いのコンビネーションの部分も上げていかなければいけません。常に上を目指して、クオリティを高めてやっていかなければいけないと思います。それは、アジアカップだけではなく、日本代表として、私が監督をしてから『これでOK』というのはないと思いますし、いろいろな波はあると思いますが、より高みを目指してやっていきたいと思います」

「何が起きてもベストを尽くしながら戦っていくことができたらなと思う」

 アジアの戦いでは、日本は“中東の笛”とも呼ばれる、不可解なジャッジにも苦しめられてきた。今回も、開催地は中東のUAEということで、何が起こるかは分からない。

 森保監督は「これまでの日本代表の戦いのなかで、判定や驚くブーイングを浴びたり、いろいろな経験をしてきたと思います。その経験値を日本代表として生かして、新たに経験する部分は、経験値を上げると考えてやっていけたらと思います。何が起こるか分からないなかで、自分たちから乱れて崩れていかないように、何が起きてもベストを尽くしながら戦っていくことができたらなと思います」と話す。

「最終的にどういう選手起用になるかは分かりませんが、チームの総力戦として、7試合を戦い抜くことを考えないといけないと思います」

 2018年を無敗で終えた指揮官は、選手一丸でアジアカップに臨む覚悟を語った。(河合 拓 / Taku Kawai)