イギリス人が大好きなパブは、お酒を飲むだけでなく、昼間は家族連れでファミレス代わりに、社交の場として、スポーツ観戦の場としても、イギリス人の生活に欠かせない存在。特にイギリス人の男性は、家を購入する時『家の近くに雰囲気のいいパブがあること』を条件とする人も多いほど。

陽の長い夏の週末ともなれば、店内から溢れ出た客が歩道で立ち飲みし、冬には暖炉の火に暖められながら、温かい食事や飲み物を楽しみます。

多くのパブは春から夏にかけてイギリスらしく美しい草花で彩られ、冬にはクリスマス・デコレーションが飾られて、フェスティブな雰囲気につつまれます。

ちなみにイギリスでクリスマスの時季によく聞かれる「フェスティブ(festive)」という言葉は、「祝祭の, 祭日の;祝祭にふさわしい(プログレッシブ英和中辞典(第4版)より)」という意味があり、「フェスティブ・フード(祝いの食べ物)」「フェスティブ・イベント(クリスマスに関連したイベント)」などと使われます。

ロンドンに星の数ほどあるパブの中で、年間を通して『ロンドン一インスタグラマブル(Instagramable、インスタ映え)なパブ』として知られているのが、「ザ・チャーチル・アームズ(The Churchill Arms)」です。

チャーチル・アームズが位置するのはロンドン中西部のノッティング・ヒル駅(Notting Hill)から徒歩約4分の場所。
このパブの名をロンドン中に知らしめているのが、その外観。夏には溢れんばかりの大量の草花が飾られ、冬にはクリスマス・ツリーでてんこ盛りになるんです!

第二次世界大戦時、イギリスを戦勝国へと導いたウィンストン・チャーチルの名を冠したこのパブは、1750年に建てられた歴史的建造物で、1800年代当時、チャーチルの祖父母が通っていたことから名づけられています。

盛られているのは97本ものクリスマス・ツリーと、21500球ものライト!

モコモコのツリーと、まばゆいイルミネーションに度肝を抜かれる外観ですが、店内はチャーチルの写真やチャーチルにまつわる記念品、第二次世界大戦当時のランプや容器などが飾られ、レトロで暖かみのある雰囲気。

日中に見てもなかなかのインパクト。


冬に訪れるチャンスがなければ、7月〜9月の花盛りの季節に訪れてはいかがでしょう。100のプランターと40以上のハンギング・バスケット、40以上のウィンドウ・ボックスから溢れる草花は壮観です。

周辺には観光客に人気の「ケンジントン・パレス(Kensington Palace)」や「ハイド・パーク(Hyde Park)」、「ポートベロー・マーケット(Portobello Market)」などがあります。ロンドン旅行の際は観光のついでに立ち寄ってみては?

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場所名 The Churchill Arms
住所 119 Kensington Church Street, London, W8 7LN