個人経営のお店を中心に、個性溢れる飲食店が並ぶ東京・西荻窪。

例えば、最高のタンメンを味わえるお店として熱狂的なファンも多い「はつね」や、隠れ家的な中華店として多くの著名人もお忍びで通う「ジョカサア」、さらに美味しい熊本ラーメンを味わえる「ひごもんず」、そして現地出身のシェフが腕をふるう本格ネパール・インド料理のサジロクローブなど、東京の他のエリアではなかなかお目にかかれない味わい深いお店が所狭しと集まっています。

そんな中央線沿線にありながら様々な個性的な飲食店を抱え、沿線の住民を魅了するJR西荻窪駅に世界にも誇るべき絶品のカツ丼を味わえるお店があることをご存知でしょうか?

それが今回ご紹介する「坂本屋」です。

・大正12年(1923年)創業の老舗の定食屋、それが「坂本屋」
こちらのお店、なんと大正12年(1923年)創業の老舗の定食屋。

現在では美味しい中華を味わえるお店として、地元の方々だけでなく、多くの人々を魅了して止みません。

1923年(大正12年)と言えば、関東大震災が発生した年。

関東大震災の被害を受けた山手線は震災発生から13日後の9月14日SLで運転を再開、そして年末には震災で打撃を受けた魚河岸が築地にて開業と、被害を受けた中からもしっかりと復興を目指していた激動の時代。

そんな時代に産まれた美味しい定食屋は、いまなお、西荻窪のみならず、多くの人々のお腹を満たし続けています。

・行列しているお客のほとんどがオーダーするメニュー、それが「坂本屋」のカツ丼
そんな老舗の定食屋の看板メニューといっても過言ではないのが、カツ丼。

様々な中華の美味しいメニューが存在している上のですが、その美味しいメニューの上を行く美味しさを味わえるのが「坂本屋」のカツ丼なのです。

そのため、お客のほとんどがカツ丼をオーダー。

こちらのカツ丼は、まさに王道のカツ丼。

注文を受けてからラードで香ばしく揚げられたカツを丼ツユと卵で閉じた、どこにでもありそうなカツ丼。

しかし、ひとくちカツ丼を頬張れば、なぜこのお店に多くの人々が行列し、このカツ丼を味わっているのか、それを理解することができるでしょう。

香ばしくサクサクに揚げられたカツは、サクサクの食感とジューシーな豚のウマミを感じられる味わい。

そこにタマネギと美味しい丼ツユ、そしてトロトロの半熟たまごが絡まるのだから、たまりません。

丼ツユも甘すぎず、辛すぎず、しかもツユの分量も完璧、ご飯もツユでベシャベシャになることなく、米が立っていると感じられるほど。

丼の中に入っている全てのバランスがちょうど良い、そんなカツ丼がここにはあるのです。

もし中央線沿線にお出かけする機会があったら、西荻窪で途中下車をしてみてはいかがでしょうか?

大正時代から昭和、平成、そして次の時代へと、伝えたい味わいがそこにはあります。

そしてそんな本当に美味しいカツ丼を味わったのなら、その味わいがじんわりと心にしみていく、そんな味わい深い体験を楽しむ事ができるに違いありません。

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お店 坂本屋 (さかもとや)
住所 東京都杉並区西荻北3-31-16
営業時間 火曜日〜金曜日 11:30〜15:00 / 土曜日 11:30〜15:00 17:00〜20:30
定休日 日曜日、月曜日