エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

写真拡大

来季復帰時期は5月頃か、「開幕から1/3程度でDHとして出場できることを期待」

 エンゼルスの新監督に就任し、22日(日本時間23日)に本拠地エンゼルスタジアムで記者会見を行ったブラッド・オースマス氏。世界一を目指すと誓った一方で、今季終了後にトミー・ジョン手術を受け、復帰を目指してリハビリ中の大谷翔平投手の現在の状態については、「(肘の)可動域が高いレベルに戻っている」と説明。来季、大谷は打者に専念するが、2020年の二刀流復活へ向けて指揮官は「それがプランです」と力強く予告した。

 就任会見で大谷についての質問を受けると、「素晴らしい素質とものすごい運動神経を持っている」と絶賛したオースマス新監督。大谷の術後の経過については「今は可動域が高いレベルに戻り、肘の屈曲も回復しつつあるので我々としては励まされている」と明かした。さらに、「この先は色々な段階で彼の体の状況がどのようなのかを見てみないと分からない。医者の専門家の意見を聞き入れながら彼がどの様な形で前に進むのかを考えていきたい。もちろん、一日でも早く彼がバッターボックスに戻るのを期待しているが、時間をかけていきたいので専門家の意見を取り入れながらいきたい」と慎重さを崩さなかった。

 スローイングのないDHであれば、来季開幕に間に合うとの見方もあるが、そこにこだわる気はない。オースマス新監督は「期待としては開幕から(シーズンの)1/3程度でDHとして出場できることを期待している」と話す。「急がせたくない」とも話しており、やはり5月頃に復帰できれば問題ないと見ているようだ。「素質があるので、2019年シーズン開幕後の短い間、彼がいないことになってもシーズンの残りをプレーしてもらい、2020年に投げられるほうが良い」と話す新指揮官は、大谷が2020年に二刀流として復活できるかを聞かれると、「それがプランです」と断言した。

 新監督のもとでも、再来年から投打両方で躍動する大谷を見ることができそうだ。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)