2018年10月初旬頃から、全国各地で「季節外れの桜」の目撃報告が相次いでいる。本来は春に花開くはずのソメイヨシノなどの桜が、なぜか紅葉シーズン真っ只中の秋に花を咲かせているのだ。


気象情報サイト「ウェザーニュース」の16日付け記事によれば、ソメイヨシノが「咲いている」という報告は、北海道から九州までの広い地域で計354件あった。とくに、関東や東海、近畿エリアで目立っているという。

確かにツイッター上を見ても、全国のユーザーから、季節外れの桜を捉えた写真が続々とアップされている。珍しい光景なので、その一部を紹介していきたい。

 

ところで、なぜこうした事態が起きているのか。上記「ウェザーニュース」記事を含む複数の報道によれば、どうやらその原因は台風にあるらしい。

通常、桜の花芽は夏に形成されるが、その成長をとどめる成分を葉が送り込むため、すぐには開花しない。そのため、台風の影響によって葉が落ちたことで、花芽の成長が抑制されず、季節外れの花が咲くことになったという。


写真はおにざわさん(@oni_M_0403さん)のツイートより


茨城県大洗市内でも。写真はおにざわ(@@oni_M_0403)さん提供

なお、こうしてイレギュラーに咲いた花の数は全体から見るとごくわずかなので、来春の開花への影響はほとんどないようだ。ということで、皆さんも安心して「秋の桜」を楽しんでみては。