エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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指揮官は大谷のシーズン中の成長を認める

 米大リーグ、エンゼルス大谷翔平投手は26日(日本時間27日)、本拠地レンジャーズ戦でキャリアハイに並ぶ22号ソロを放った。終盤にきて圧巻の活躍を続ける大谷。指揮官も心身の充実ぶりをたたえている。AP通信が報じている。

 日本ハム時代の同僚マーティンから見事流し打ちで、2016年の自己最多に並ぶ22号弾を放った大谷。AP通信は「オオタニは特筆すべき1年の最終盤でも強打を披露し続ける」と題した記事を配信。大谷の輝き続ける打棒に脚光を当てている。

「ショウヘイ・オオタニのシーズンはもう終了していてもおかしくはなかった。エンゼルスでの素晴らしい1年目を終え、そのままトミー・ジョン手術を迎えることもできた。しかし、彼はプレーオフ進出を逃した2チームによる観客もまばらな試合の8回に強打を披露している」。こう伝え、目標を見失いかけているチームの中で輝きを放つ大谷の姿を称えている。

 そして、ソーシア監督のコメントを紹介。「シーズンが進むにつれて、彼が打者として成長しているのがよくわかるだろう。この経験は彼にとって貴重なものだ。いい形でシーズンを終え、できるだけ多くの打席に立ち、経験を積むことで、打者としての来季へ準備ができる」と話している。

 シーズン後に右肘内側側副靱帯の再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けることが決まっており、2019年は打者に専念する大谷。しかし翌2020年には、再び二刀流としての期待がかかる。記事では、二刀流をする上で、大谷のメンタル面での強さもカギだと言及している。

ソーシア監督は絶賛「彼には全てをこなすポテンシャルがある」

 ソーシア監督は「彼の心構えは素晴らしいよ。投手、打者という点を分けて理解できている。ヘルメットから帽子に変えたら(気持ちを切り替えて)マウンドに上がれるし、打者の時は打撃に集中できている。彼は純粋に野球がプレーしたいんだろうね」と語っている。大谷はまさにメンタル面でも一流だからこそ、前代未聞の二刀流として高いポテンシャルを発揮できると強調している。

 記事では、野手専念の来季も中軸としての期待がかかるだろうとし、再び指揮官のコメントに言及している。

「ショウヘイについて言えるのは、彼には全てをこなすポテンシャルがあるということだ。そして、そのために彼は努力している。このコンビネーションはそうそうお目にかかれるものではないよ」

 米球界にあっても、比肩するものがいないほどの才能に、ソーシア監督は惜しみない賛辞を送っていた。(THE ANSWER編集部=AP)