エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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8月以降の長打率、OPS、打数あたり本塁打数でトップに君臨

 米大リーグのエンゼルス大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、本拠地レンジャーズ戦に「5番・DH」で出場し、第1打席には持ち前の弾丸二塁打を放つなど、2安打1打点1盗塁。8戦連続安打をマークし、夏から続く好調をキープしている二刀流の怪物は、8月以降の打撃の3つのデータでトップに立っているという。米メディアが伝えている。

 夏男・大谷が“3冠”に立った。最大のインパクトを残したのは、4点を追う4回だ。真ん中付近に付近に入った左腕マイナーの速球を捉えた。弾丸のように放たれたライナーは右中間へ。深めに守っていたセンターが滑り込み、フェンスに到達する前に捕球。しかし、打球と同様に大谷は足も速かった。

 中堅手は無駄のない動きでセカンドへ返球したが、大谷は涼しげにスタンディングで二塁へ到達。三盗も決め、打って走って本拠地のファンを沸かせた。故障離脱から復帰後、夏場に好調をキープし続けている大谷だが、それを証明するデータを米メディアが紹介している。

 米放送局「ESPN」のデータ専門公式ツイッター「ESPNスタッツ&インフォ」は「8月1日以降、ショウヘイ・オオタニは長打率、OPS、打数あたりのHR数でMLB1位となっている」と発信。さらに、打率.369はこの期間に50打席以上立っている選手の中で3位であることも伝えており、大谷の夏以降の大暴れぶりが伺い知れる。

ソーシア監督は週間MVPを称賛「新人王も見えてくると私は思う」

 また、この日は自身2度目の週間MVPを受賞。番記者のマリア・グアルダード氏のツイートによれば、試合前にソーシア監督は「十二分にそれに値する活躍だった。彼がこの調子を継続できれば、新人王も見えてくると私は思っている。非常に明確だ」と語ったという。

 さらに、球団公式サイトでは試合後に指揮官がこの日の活躍について「今夜は(打席に)余裕を持って立っているように見えた。(盗塁は)今日のは決して素晴らしいスタートというわけではなかったが、彼がいかに俊足かというのは分かっただろう」と称賛したことを伝えている。

 目下の好調ぶりを維持すれば、ヤンキースのアンドゥハー、トーレスと争う新人王も受賞の現実味を帯びてくる。シーズンも佳境に突入しているが、背番号17の躍動からは目が離せない。(THE ANSWER編集部)