エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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投手復帰の大谷を往年の名右腕にたとえる「まさにカート・シリングのよう」

 エンゼルス大谷翔平投手が2日(日本時間3日)の敵地アストロズ戦で投手として88日ぶりにメジャー復帰し、2回1/3を投げて1被弾を含む2安打2奪三振2四球2失点(自責2)で今季2敗目(4勝)を喫した。6月6日(同7日)のロイヤルズ戦以来の登板で、最速99.3マイル(約159.8キロ)を計測した二刀流右腕に、全米中継で解説を務めたメジャー通算696本塁打のアレックス・ロドリゲス氏は往年の名右腕カート・シリング氏にたとえて、米国野球殿堂入りも可能なポテンシャルを秘めていると絶賛した。

 49球で降板となった大谷だが、完全復活への大きな一歩を踏みしめた。初回のホワイトの打席。2球目にこの日最速99.3マイルを記録した。右肘靭帯損傷から88日ぶりに復活した大谷が披露した剛速球。試合を全米中継したESPNで解説を務めたAロッドは「100マイル(約161キロ)」の持つ特別な意味を明らかにしている。

「100マイルの球を投げることは、彼を良い選手にし、そこから更に素晴らしい選手へとしてしまうのです。そして、彼を偉大な選手へと導き、15年から20年後にクーパーズタウンへ足を踏み入れさせてしまう程の武器が、彼のスプリットフィンガーです。まさにカート・シリングのようです。彼は年間300、350奪三振を記録する能力を備えているというわけです」

 クーパーズタウンとは米国野球殿堂の所在地。100マイルと攻略困難な宝刀スプリットを武器にする「投手・大谷」はメジャーで殿堂入りも可能なほどの才能とAロッドは絶賛したのだ。

 そして、その投球を2001年と04年に2度最多勝に輝いたメジャー216勝右腕シリング氏の姿に重ね合わせた。シリング氏自身は殿堂入りはしていないものの、1997年に319K、98年に300Kを記録し、奪三振王に2年連続王に輝いている。

 この日は2奪三振に終わった大谷だが、ローテーションを守ることができれば“殿堂級”の活躍ができるとAロッドは太鼓判を押している。(Full-Count編集部)